コクワガタ
- 甲虫目クワガタムシ科クワガタムシ
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ ♂18~50mm ♀20~33mm
- 出現期 5~10月
- 幼虫の食べ物 広葉樹の朽ち木
- 成虫の食べ物 クヌギ、コナラ、クリ、ニレ、ヤナギ、アカメガシワなどの樹液、熟した果実
- 夜行性
- 完全変態
- 越冬 幼虫、羽化したままの成虫
適応力があり、広葉樹のある雑木林や山地、都市部の小さな緑地まで、クワガタムシの中では最もよく見られる中型のクワガタムシです。
オス
頭部背面、前胸背板、上翅は光沢が弱く、上翅の点刻は目立ちません。頭盾は幅が広く、大顎は細く前方に伸び内側に湾曲しています。大顎中央付近に大きな内歯、先端付近には小さな内歯がありますが、個体差があり、小型の個体では消失します。
メス
頭盾は台形で、顎は小さく、前胸背面は光沢があります。上翅は点刻が目立ち、並行の縦縞が入ります。メスは、ヒラタクワガタとよく似ていますが、コクワガタの上翅中央線の両側付近に光沢のある部分がありますが、ヒラタクワガタはその範囲が広くなります。また、前脚はコクワガタが直線的なのに対して、ヒラタクワガタは湾曲して先が太くなっています。
コナラの樹皮の隙間にはまっていました。
生態
5~9月頃、広葉樹の枯れ木や朽ち木に産卵され、孵化した幼虫は脱皮しながらそのまま越冬します。終齢幼虫は30~50mm、乳白色の円筒形で、頭部は赤褐色。翌年夏以降に蛹室を作り、蛹化します。羽化した成虫はそのまま蛹室内で越冬します。3年目にやっと外に出て活動します。