オスは全身真っ赤なトンボです。いつも池の上、なかなか近くには寄ってきてくれません。
ショウジョウトンボ
- トンボ目トンボ科アカトンボ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄
- 大きさ 44~55mm
- 出現期 4~11月
- 成虫の食べ物 小さな昆虫
- 不完全変態
猩々は酒好きの中国の伝説の動物、よく赤いものにつけられる名前です。羽化したばかりはオスもメスも翅まで鮮やかな黄色、成熟してくるとオスは赤色に、メスは黄褐色になります。オスは脚まで真っ赤、翅は透明ですが、基部や縁紋は赤色。よく似た真っ赤なトンボ、ネキトンボは胸部側面に2本の黒条があり、脚は黒色、翅の縁紋も黒色です。
向かい合って上下飛行を繰り返した後、高く上昇した後交尾します。メスは飛びながら腹部先端を水草に擦り付けるようにして産卵、その間、オスは少し上をホバリングしながらメスを守ります。
卵の期間5~6日、幼虫期は最短70日。羽化後、池近くの開けた草地の葉上で2~3日過ごします。
赤いトンボですが、いわゆる赤とんぼではありません。赤とんぼはアカネ科のトンボで、オスが赤くなるのは秋になってからです。