ハイイロチョッキリ
- 甲虫目オトシブミ科チョッキリ亜科
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ 7~9mm
- 出現期 8~10月
- 幼虫の食べ物 ブナ科のドングリの実
- 成虫の食べ物 ブナ科の葉
- 完全変態
- 越冬 幼虫
青銅色の光沢のある黒色、暗褐色の体色に灰黄色の毛が密生しています。背中には黒色の毛も混在しています。上翅には荒い点刻が深く入り、間室には強めの小さい点刻が入ります。口吻は長く縦皴が入り、先端には鋭い顎があります。触角の先端にはこぶが3個。オスは胸部前方、左右に刺状突起があります。
産卵が見られるのは8~9月。メスはドングリの付いた枝に傷を付けます。産卵するのは未熟なドングリ、帽子の上から穴を開け、果実の間の部分に産卵し、木くずで穴を埋めます。傍で見守るオスは枝に乗って折り、メスは枝を奇麗に切り落とします。この間、数時間かかります。チョッキリの名は枝を切り落とすことから付いたようです。4~6日で孵化し、子葉の中心部まで食べ進みそこから周辺部を食べます。3~4週間で成熟し、実の殻を破って脱出、土中で越冬します。春に蛹化します。