一度見たら忘れない花、にょきっと伸びた茎にへばりつくように暗紫色の花がぐるりと並んでいます。果実も角を持っています。
シュロソウ
- シュロソウ科(旧ユリ科)シュロソウ属の多年草
- 分布 北海道、本州、朝鮮、中国、ロシアの林内、湿った草原
- 在来種
- 草丈 50~60cm
- 花期6~8月
- 全草アルカロイドを含み有毒
葉
まだ周りが動き出さない3月、新葉が出てきました。
根茎には強いアルカロイドを含み有毒です。葉は下部にまとまって付き、幅6~10cm、長さ20~30cmの広線形、長楕円形で先端はわずかに尖り、基部は細くなって茎を抱きます。並行脈が皺のように入り無毛。葉の付け根に鞘状の葉柄が腐って残りシュロのような茶色い繊維状になります。これが名の由来です。
花
茎頂に細長い円錐花序を付けます。花茎、花柄には縮毛が密生しています。両性花と雄花が混在し横向きに付きます。花柄は短く1cmほどの暗紫色の花で楕円形の花被片が6枚、反り返ります。雄しべ6本、花柱3本、葯は紅色、花粉は黄色。写真の花は両性花。
果実
1.5cmの楕円形の蒴果で縦に3稜、角があるような形をしています。熟すと3つに縦に裂けます。