ナミハンミョウのようにきらびやかではありませんが暗銅色のちょっと渋い小さなハンミョウです。
トウキョウヒメハンミョウ
- 甲虫目ハンミョウ科
- 分布 東京周辺の関東地方や北九州の薄暗い場所
- 外来種
- 大きさ 8~10mm
- 出現期 5~8月
- 越冬 幼虫
長い触覚、細くて長い脚、暗銅色で上翅には目立たない白い紋があります。複眼は大きく突出しています。
頭部の半分を占める大顎。人が近づくと素早く飛んで逃げます。また近づくと飛んで着地を繰り返す様子から「道教え」の俗名があります。高く飛んだり長距離を飛ぶことはありません。
食事中
食事に夢中、発達した大顎でかみ砕く音が聞こえてきそうでした。幼虫も成虫も捕食性、成虫は小昆虫、幼虫は成虫に負けない大顎の持ち主で、地面に5mm程の円筒形の縦穴を掘り、近づいたアリなどを引き釣り込みます。ニラの葉を穴に入れると幼虫が釣れることから俗名ニラムシ。
交尾
雄は雌を見ると胸部を大あごで挟んで押さえつけて交尾します。雌の方がやや大型、このままの格好で飛んで隠れました。
日本には20種を超えるハンミョウがいるそうですがハンミョウは土がないと生きられません。舗装されチップや砂利を敷き詰められた場所がどんどん増えて生きられる場所が狭められています。自然教育園では水生植物園、武蔵野植物園で多く出会いました。