8月、正体不明だったつる性の植物に花が咲きました。ナス科らしい花、ヒヨドリジョウゴでした。鳥が種を運んでくれたのでしょうか。東南アジア東アジアに広く分布していて日本全土でみられます。全草特に果実にソラニンが含まれていて。民間療法や漢方に利用されています
ヒヨドリジョウゴの特徴
ナス科ナス属のつる性の多年草です。
花
開きかかったところ。変な形になっています。花期は8~9月。花冠は直径10mm、花柱の先まで20mm、白色で深く5裂しています。開きかけの花の先には6~8mmの花柱が伸びています。全体に毛が密集しています。
花冠の基部には緑色の斑紋があり花弁が反り返っています。雄しべは5本。葯は黄色または茶褐色で2室あります。先が割れて花粉を出します。
反り返っていた花弁が開いてきました。
茎 葉
茎ではなく、葉柄がしっかりとその辺りのものに締め付ける様に巻き付きます。
葉は互生、3~10cmで形は様々。明るい緑です。下部は深く5裂した葉がみられ、3裂した葉が一番多いように見えます。上部では卵形の葉も見られます。
秋が深くなって葉脈も深く色が明るい緑から濃く変わってきました。
葉裏の葉脈が色濃くはっきりしてきました。表裏とも毛があります。
果実
10月、果実がピカピカの緑色に、直径8mm。
そして
真っ赤になってきました。蔕がなんだかかわいい。液果で、つぶすと真っ赤な汁が溢れ、トマトのような匂いがします。2.5mm、翼が付いた種子が沢山入っています。
茎の下部は木質化してきました。
今年はまだか弱くて、実の数が少なくて残念でした。来年に期待です。