キク科の植物でよく見る小さな淡緑色のカメムシ、儚げです。
ウスモンミドリカスミカメ
- カメムシ目カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科
- 分布 本州、四国、九州、対馬、南西諸島
- 大きさ 4~6mm
- 出現 8~10月
- 食草 キク科の植物
- 不完全変態
- 越冬 卵
成虫
小さな薄緑色の小型のカスミカメムシです。カメムシにしては体形がスリムで光沢があまりなく、不明瞭な褐色の斑紋があり、左右の前翅の先端に暗色の模様があります。よく似たコアオカスミカメムシやツマグロカスミカメとの違いは、口吻が長く後脚腿節部先端に帯状褐色の紋があるところです。
カメムシは134科82000種にも多岐にわたり、変種も多く名前を探すのも大変です。以前はカスミカメムシはメクラカメムシと呼ばれていました。これは単眼を欠くという意味で付けられたドイツ語の名前を直訳したものでした。
幼虫
幼虫も成虫もキク科やイネ科の新芽、茎、蕾などの汁を吸います。セイタカアワダチソウ、ヨモギ、アレチノギクなどの小さなキク科の筒状花と筒状花の間に一粒ずつ産卵し、卵で越冬します。