比較的低い草むらの葉の上によく見かけます。
ヤミイロカニグモ
- クモ目カニグモ科カニグモ属
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ ♂5~7mm ♀6~9mm
- 出現期 4~11月
- 徘徊性のクモ
- 越冬 幼生
オス
第1、第2脚が長く同大、歩脚の一部以外は黒色から黒褐色です。腹部には白色の横筋模様が入ります。
メス
頭胸部は長さと幅が同長、黄褐色から暗褐色に、縁に暗褐色の縦筋が入り、腹部は赤褐色で、後方が幅が広い台形、白い横筋が入ります。
単眼は2列に8個、前側眼が一番大きい。背甲や歩脚には多数の棘があります。
産卵期は5~6月、葉に卵嚢を貼り付け、メスは抱えるように守るそうです。
よく見かけるカニグモですが類似種が多くて特定が難しい種です。外雌器(中央に仕切りのないハート形)を確認していませんが、自然教育園では2016~19年の生物調査でヤミイロカニグモのみが確認されているのでヤミイロカニグモとしました。