今、アツバキミガヨランの花がたわわに付き、その重さで傾いています。白い花は厚みがあり艶やかで中から面白い雄しべが覗いています。
アツバキミガヨラン
リュウゼツラン科ユッカ属の常緑低木
北アメリカ原産、明治時代に帰化
自生地 乾燥地
樹高 1~1.5m
花期 5~6月、9~11月
学名 ユッカ・グラリオーサ
別名 ユッカ、ユッカラン
葉
5月の葉の様子です。根生葉と上部の葉は互生に密生します。葉質は革質で厚く、長さ50~80cm、線状、剣状でピーンと伸び折れ曲がりません。
葉先は尖り触れてしまうと相当痛い。
花
叢生した葉の中心から50~100cmの花径を伸ばしよく分岐して大きな円錐花序をつけ、黄緑色を帯びた多肉質の艶のある白い釣鐘型の花を付けます。秋の花は赤みを帯びます。
雄しべは6本、白い花糸の上部が急に外側に曲がりその先端に黄色い葯がちょこんと乗っています。
淡緑色の子房からクリーム色の花柱が出て柱頭は3裂しています。
果実
日本には受粉を媒介する蛾がいないらしくて結実しません。ユッカ蛾は花に産卵して種子のみを食べて育つそうです。
仲間たち
キミガヨラン アツバキミガヨランよりも樹高が高く葉はやや細長く柔らかく垂れます。花期が夏から秋にかけて
イトラン 葉が細くしなやかで縁が糸状に解れます