鮮やかな緋色の花です。
ヒメヒオウギズイセン
- アヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)の多年草
- 南アフリカ原産
- ヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交配種
- 草丈 50~100cm
- 花期 6~8月
- 流通名 モントブレチア
- 属名クロコスミアは ギリシャ語でサフランの香りの意
葉
檜材で作った扇(檜扇)の様だと名前の由来となった葉、6~8枚の葉が根生し、幅8~20mm、長さ30~80cmの剣状で太い中央脈があります。
花
長い花茎の上部で3~5本に分岐して、穂状に2列性に橙赤色の花を沢山付け、下から咲き上がります。
花径は3cmほど、内花被片3枚,と内花被片よりわずかに小さな外花被片3枚が合着し、筒状になって平開します。
花被片の中央部は黄色で暗色の斑紋が入ります。雄しべは3本、花糸は白色、葯は黄色、雌しべは長くアーチ状になり、柱頭は3裂し、さらに先端が2つに割れます。
果実
蒴果は5~10mm、球形が潰れて凸凹です。種子は光沢のある黒色ですが、ほとんど結実しません。クロコスミアベリーとしてフラワーアレンジメントに使われるそうです。面白い形ですもの。
南アフリカ原産ですが、耐寒性、耐陰性もあって、乾燥地帯でも湿地でも荒地でも環境を選ばず、繁殖力もあり、球根を植えて置けば、放置してもよく増えます。佐賀県では栽培が禁止されているとか。