南アフリカ原産、10~20種の原種があり、園芸種は300種以上あるそうです。日本には明治時代中期に渡来しました。和名は紫君子蘭ですが君子蘭とは関係ありません。英名アフリカンリリー。
アガパンサスの特徴
ヒガンバナ科アガパンサス属の多年草。30cmほどの矮性種から1m以上のもの、また常緑と落葉、その中間の種類があります。花の形も長い漏斗状のものや杯状のもの、深い切れ込みがあるものがあります。
葉
高さ30~150cm。根は太く基部には根茎があります。葉は肉厚で線形、艶があり、株元から叢生します。
花
開花期は6~8月。薄い苞が裂けて蕾が顔を出しました。白花の蕾です。
花色は紫、青紫、白、ピンク、白から紫に変化するものなどがあります。
花は葉の間から花茎を伸ばし10~20cmの数十輪の散形花序を付けます。雌しべが1本、雄しべが6本。雄しべの先は上向きにカールしています。先が5裂した花径2~5cmの漏斗状の花が外側から内側に向かって咲いていきます。薄紫色の花弁の中央に青紫色の線が入り涼やかです。
果実
果実ができました。3~4cmの3稜ある楕円形の蒴果です。
鞘が枯れて種が黒色になり覗いています。6個入っていました。
育て方
日当たりの良いところを好みますが半日陰でも花を咲かせます。水はけのよいところを好み、水分が多いと根腐れを起こします。落葉性のものは耐寒性がありますが常緑のものは半耐寒性で霜よけが必要です。アガパンサスは根が太く生育が旺盛です。鉢植えより地植えが適しています。
増やし方
株分けは5芽以上を残し4~5月、9~10月に行います。種でも増やせますが、開花まで4年ほどかかりますから株分けが一般的です。種を取るとき以外は花が終わったら花径を株元から切り取ります。種の発芽温度は20~25℃、発芽まで30日以上かかります。
病害虫
アブラムシが付くことがありますが丈夫で病害虫にも強く育てやすい植物です。