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シソ科~ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

庭や道端によく見る、ありふれた植物ですが、可愛い花ですね。傍には、かなりな確率で、ホトケノザがいますね。

ヒメオドリコソウ

  • シソ科オドリコソウ属の越年草
  • ヨーロッパ原産
  • 外来種 明治中期に帰化
  • 草丈 10~25mm
  • 花期 3~5月

ヒメオドリコソウの若い葉

10月の葉

秋に発芽し、越冬します。茎は基部は横に伏せ分岐して直立します。茎は4角柱で稜上に白い毛があります。

ヒメオドリコソウ

葉は対生、卵形で基部は心形、下部は大きく、上部は小さい。葉縁には円鋸歯があり、葉脈は網目状で窪み、裏面は軟毛が密生し腺点があります。

ヒメオドリコソウ 

半日陰では葉は緑色、日照の強い場所では上部が赤紫色になります。

ヒメオドリコソウ

茎の上部の葉の脇に放射状に淡紫色の筒状の唇形の花を付けます。

ヒメオドリコソウ

花冠は1cm、花筒は萼より長く、背面に膨れ、上唇の上部前方が膨らんで先端が窪み、背面には毛があります。上唇の内側には4本の雄しべと先端が2裂した花柱が見えます。花粉は橙色。

果実

ヒメオドリコソウ

若い果実です。果実は4分果。萼は果時には広がり、先端が細く尖り、脈が隆起し、脈の一部が黒紫色になります。果実の頭部は平ら、3稜があり、基部にはアリの大好きな種沈(エライオソーム)が付き、種子はアリによって散布されます。

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