庭や道端によく見る、ありふれた植物ですが、可愛い花ですね。傍には、かなりな確率で、ホトケノザがいますね。
ヒメオドリコソウ
- シソ科オドリコソウ属の越年草
- ヨーロッパ原産
- 外来種 明治中期に帰化
- 草丈 10~25mm
- 花期 3~5月
葉
秋に発芽し、越冬します。茎は基部は横に伏せ分岐して直立します。茎は4角柱で稜上に白い毛があります。
葉は対生、卵形で基部は心形、下部は大きく、上部は小さい。葉縁には円鋸歯があり、葉脈は網目状で窪み、裏面は軟毛が密生し腺点があります。
半日陰では葉は緑色、日照の強い場所では上部が赤紫色になります。
花
茎の上部の葉の脇に放射状に淡紫色の筒状の唇形の花を付けます。
花冠は1cm、花筒は萼より長く、背面に膨れ、上唇の上部前方が膨らんで先端が窪み、背面には毛があります。上唇の内側には4本の雄しべと先端が2裂した花柱が見えます。花粉は橙色。
果実
若い果実です。果実は4分果。萼は果時には広がり、先端が細く尖り、脈が隆起し、脈の一部が黒紫色になります。果実の頭部は平ら、3稜があり、基部にはアリの大好きな種沈(エライオソーム)が付き、種子はアリによって散布されます。