水生植物園で見つけた腰の細いハチ、黒に黄色がアクセント、なかなか格好いい。
アメリカジガバチ
- ハチ目アナバチ科
- 帰化種 北アメリカ原産 戦後渡来
- 分布 本州、九州
- 大きさ 20~25mm
- 出現期 5~10月
- 幼虫の食べ物 クモ類
- 成虫の食べ物 花の蜜
成虫
黒色の体に頭部、胸部、腹部に黄色い斑紋が入ります。脚は黄色。翅は不透明な褐色です。細い腹柄節がアメリカジガバチは黒色、よく似た在来種のキゴシジガバチは黄色であることで見分けられます。
キゴシジガバチは戦いに敗れて数を減らしているそうです。
生態
家の壁、塀、人工物に、大顎で削った湿った泥を丸く丸めて何度も運び貼り付け、筒状の巣を作ります。小型の徘徊性のクモを狩って毒針を刺して神経を麻痺させて巣に運びます。最初の獲物に産卵し、5~10匹ほどのクモを更に狩って押し込み、入り口を塞いで1個の育房が完成します。幾つかの筒状の育房が増築されていきます。クモは孵化した幼虫の餌となります。獲物を食べ尽くすと蛹になり、10日ほどで羽化し、巣に穴をあけて飛び立ちます。この巣はもう使われません。