木からポタリと落ちてきたのはアオドウガネ、綺麗な虫です。
アオドウガネ
- コウチュウ目コガネムシ科
- 分布 本州、四国、九州、沖縄、ただいま北上中
- 大きさ 17~25mm
- 出現期 5~10月
- 完全変態
大型でずんぐりとした体形、光沢がある綺麗な緑色です。胴体は赤銅色を帯びています。
腹部の各腹節の両側は灰白の毛束があります。手で触ると液体状のとても臭い排泄物を出すそうです。
雨上がり。
生態
6月~8月 地中に産卵します。
地中で幼虫(イモムシ)になり、土繭を作り蛹になります。
翌年、成虫に。
幼虫は地中で植物の根や腐葉土を食べ、成虫は広葉樹の葉や農作物も食べます。なかなかの大食漢で農家にとっては厄介者。夜行性で灯火に集まってきます。昼間は落葉の下や葉で休んでいます。
アオドウガネとヤマトアオドウガネ
アオドウガネ 尾節板は短く、中央を除いて全面に毛が生えています。
ヤマトアオドウガネ 尾節板は長く黄色の毛が1列並んでいるだけ。
アオドウガネ 上翅の隆起した部分が後ろまで続いていますが、
ヤマトアオドウガネ 腹部第2節まで。
暖地性のアオドウガネは繁殖力も強く北上して勢力を伸ばし、ヤマトアオドウガネやドウガネブイブイを駆逐しているようです。