自然教育園 生き物 バッタ目

コオロギ科~アオマツムシ(青松虫)

帰化してから勢力拡大中、鳴く声も他の虫の音をかき消すほど、鳴く虫の代表になっています。

アオマツムシ

  • バッタ目コオロギ科マツムシモドキ亜科
  • 分布 本州、四国、九州の街路樹、果樹園、庭木など
  • 帰化種
  • 体長 20~25mm
  • 出現期 8~11月
  • 幼虫の食性 雑食性 サクラ、モモ、カキなどの広葉樹の葉、小昆虫
  • 不完全変態
  • 越冬 卵
  • 鳴き声 鳴くのは雄のみ、樹上で、翅を立てて甲高い声でリーリーリー

成虫

樹上で暮らすコオロギの仲間です。

オス

アオマツムシ♂

♂・8月26日・自然教育園

 

体形は紡錘形、オスは背面中央部に褐色の模様が入ります。触角は長く画面に収まり切れません。

アオマツムシ♂

10月22日・自然教育園

 

頭部は小さく前胸背板は大きく後方に伸びています。前翅、後翅とも長く、前縁は直角に曲がり腹部を箱型に覆っています。黄色いラインが入ります。

アオマツムシ♂

10月22日・自然教育園

 

バッタたちは後脚が長く立てていますが、アオマツムシの後脚は短く腹の下に納めています。跗節が短く樹上生活に適しています。動きは速いのですが、跳躍は苦手の様です。危険を感じると、触角や脚を伸ばして細長くなるそうです。

アオマツムシ♂

ひっくり返っちゃった

 

メス

アオマツムシ♀

♀・11月21日・自然教育園

 

葉陰に、葉脈に触角をぴったりと合わせるようにいるメスを見つけました。メスは奇麗な緑色、黄色いラインが入ります。頭部は小さく前胸背板は大きく後方に伸び、前翅、後翅とも長く、前縁は直角に曲がり腹部を箱型に覆っています。

アオマツムシ♀

幼虫

アオマツムシの若齢幼虫

若齢幼虫・7月8日・自然教育園

 

アオマツムシの若齢幼虫

樹皮の間や人工物の隙間に卵は産み付けられ、卵で越冬、6月頃に孵化します。

アオマツムシの若齢幼虫

若齢幼虫・7月・自然教育園

 

アオマツムシの中齢幼虫

中齢幼虫・7月22日・自然教育園

 

アオマツムシの終齢幼虫

終齢幼虫 8月17日・自然教育園

 

緑色に変わりました。幼虫は赤色→黄褐色→緑色と変わっていきます。

アオマツムシの終齢幼虫

終齢幼虫 8月17日・自然教育園

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