毒のある植物 育て方

ヒガンバナ科~フォーチュンとテートテートとマウントフット

ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性多年草です。ヨーロッパで品種改良されました。

フォーチュンの特徴

フォーチュン(大杯スイセン)

葉は扁平、厚みがあり線形。草丈40cmほど。花期は3~4月。花径10cmを超える大杯スイセンです。淡黄色の花被片にオレンジ色の副冠を持っています。花弁に見える6枚の内、外側の3枚は萼です。雌しべ1本雄しべ6本。柱頭は小さく3裂しています。鱗茎は膜質の外皮に包まれています。

淡黄色の花被片にオレンジ色の副冠を持つフォーチュン

テートテートの特徴

スイセン(テートテート)

テートは頭の意味、頭を寄せ合うように群生する様を表しています。草丈10~20cm。葉は厚みがあり幅が広い線形で鈍頭。花期は12~3月、花径は3cm、花被片と副冠は黄色で同長、雄しべが6本、雌しべが1本あります。香りはありません。ミニスイセンと言われていますが一茎一花で花弁が反り返るキクラミネウス系です。

スイセン(テートテート)

マウントフットの特徴

マウントフット

大輪白花のラッパ水仙です。葉は扁平、厚みがあり線形で草丈30~40cm、花期は3~4月。やや短めの副冠でクリーム色から白色に変化します。

マウントフット

キングアルフレッドの特徴

キングアルフレッド

ラッパ水仙は1茎1花で副冠の長さがが花被片の長さと同じかそれ以上のもの、その中でも副冠が長く大きくて目立つラッパ水仙らしい品種です。草丈30~40cm。花期は3~5月、花被片も副冠も黄色です。

育て方

水はけのよい半日陰を好みです。丈夫で繁殖力が強く数年は植えっぱなしで大丈夫です。分球で増やせます。植え替えは6月に。花後は花茎ごと切り取り、葉は球根を育てる為に枯れるまでそのままで。耐寒性があります。寒さに当てないと花付きが悪くなります。

全草にヒガンバナアルカロイドを含みます。特に鱗茎に多く含み食中毒を起こします。また不溶性のシュウ酸カルシウムを含み接触皮膚炎をおこします。

主な系統

英国王立園芸協会には12系統1万種が登録されているそうです。

主な系統12種

ラッパスイセン  1茎1花で副冠の長さがが花被片の長さと同じかそれ以上のもの

大杯スイセン   1茎1花で副冠の長さが花被片の長さの1/3より長く全体より短

小杯スイセン   1茎1花で副冠の長さが花被片の長さの1/3より短い

八重咲スイセン  1茎1花で副冠、花被片が八重咲のもの

トリアンドリス系 (雫水仙)1茎多花、小さな花を下向きに付ける。原種トリアンドリスの交配種

キクラミネウス系 1茎1花で花被片が反り返る。原種キクラミネウスの交配種

ジョンキル系   黄水仙の交配種。香りがある

タゼッタ系    房咲き水仙、日本水仙はここに含まれる

ポエティクス系  口紅水仙、副冠が赤

スプリットコロナ系 バタフライ水仙 副冠が深く裂け

原種

その他

白い花被片に黄色の副冠を持ち芳香を放つ日本水仙

日本水仙

関連記事

日本水仙、ギリシャ神話、水仙の毒については↓

日本水仙
ヒガンバナ科~日本水仙

暮れから日本水仙が咲き始めました。お正月の花として重宝しています。庭のあちこちに、優しい白と華やかな黄色が緑に生えて、明るくしています。シンプルな房咲きの水仙で傍を通るだけでふくよかな香りが漂ってきま ...

続きを見る

-毒のある植物, 育て方

Copyright© 奥行き1mの果樹園 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.