幼虫は赤、黒、橙、黄、白と派手な毒毛虫、成虫はゴマをふったような黄色い蛾です。
ゴマフリドクガ
- チョウ目ドクガ科
- 分布 本州(関東以西)、四国、九州の平地
- 開帳 ♂20~29mm、♀25~34mm
- 成虫出現期 5月、7~8月 年2化
- 幼虫の食草 広食性 バラ科、マメ科、タデ科、ニレ科、カバノキ科、マンサク科、エゴノキ科、ツバキ科、カエデ科、トウダイグサ科、サカキ科、などの葉
- 完全変態
- 越冬 幼虫
- 触れるな危険 幼虫の毒針毛が蛹に、成虫の腹部に、卵塊にと受け継がれる
成虫
前翅は黄色、黒褐色の点がゴマを振ったように入ります。広い範囲で黒褐色になる個体変異があります。稀にゴマ振りの模様のないものもあります。オスの触覚は櫛歯状、メスは歯牙状です。成虫は餌を摂取しません。
幼虫
黒色に背面に2本の黄色い縦帯があり、その間に暗色部があります。胸部背面の横帯はよく似たモンシロドクガに比べて狭くなっています。側面に橙色と黄白色の紋があります。腹部6と7節の橙黄色の帯部分に背腺(丸いへそのようなもの)があります。その役割は不明。胸部は3節、各節に1対のの胸脚、腹部3~6節に黄褐色の腹脚、10節に尾脚があります。よく似たキドクガの幼虫は胸部脇の赤い突起から長い毛束が伸びます。
脱皮したばかりでしょうか。
葉間に繭を作って蛹になります。
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