自然教育園 チョウ目

ドクガ科~モンシロドクガ(紋白毒蛾)

サクランボの剪定中、鋸の柄の上に落ちてきて邪魔をしたのは、けばけばしい毛虫。黒に橙黄色、白、赤、ちょっと触る勇気はありませんでした。その成虫は純白な奇麗な蛾です。

モンシロドクガ

  • チョウ目ドクガ科
  • 分布 北海道、本州、四国、九州
  • 開帳 25~30mm
  • 成虫出現期 5~6月、8~9月 2~3化
  • 幼虫の食草 ヤナギ、シラカバ、サクラ、ウメ、バラ、クヌギ、コナラ、クワ、ナシ、リンゴなどの広葉樹の葉、蕾、花、幼果
  • 夜行性
  • 完全変態
  • 越冬 若齢幼虫
  • 触ると危険 卵塊、2齢以降の幼虫、蛹、成虫♀に毒針毛

幼虫

モンシロドクガの終齢幼虫

6月13日・自宅庭

 

終齢幼虫は25mm。頭部は光沢のある黒褐色、体色は黒色、白い斑点が入り、背面に橙黄色帯があります。黄色地に黒色の斑紋が連なる色彩変異もあります。背線は暗赤褐色で断続しています。胸部の橙黄色帯の後部がY字になっています。腹部6と7節の橙黄色の帯部分に背腺(丸いへそのようなもの)があります。その役割は不明。胸部は3節、各節に1対の黒褐色の胸脚、腹部3~6節に黄褐色の腹脚、10節に尾脚があります。前胸部と1~8節に気門があります。

モンシロドクガの幼虫

6月13日・自然教育園

成虫

モンシロドクガ

9月29日・自然教育園

 

純白な蛾。体や脚に白い毛が密生しています。前翅後縁にいびつな2個の黒褐色な班が入りますが、消失している個体もあります。雌のお尻は太く、尾端に茶褐色の鱗毛を持ち、これを卵の表面に張り付けます。

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