マイマイガは雄がひらひらと飛ぶ様から付いた名前だそうです。
マイマイガ
- チョウ目ドクガ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、南西諸島 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ
- 成虫出現期 7~8月 年1化
- 性的2形 雄-茶褐色、雌ー灰白色
- 開帳 雄ー40~60mm 雌ー60~80mm
- 老齢幼虫 60mm
- 食草 幼虫ー広食性 森林や果樹、庭木などの葉
- 夜行性 成虫の雄は昼間も活動する
- 完全変態
- 越冬 卵塊
- 別名 ブランコケムシー幼虫が糸を吐いてぶら下がるから
幼虫
奇麗な幾何学模様になってきました。
頭部には縦長の黒い斑紋があります。背面には頭よりの5対が青色、その後ろは赤色の2列の点状の突起が並びます。
1齢幼虫は保護色の黒色で、毒毛針を持ちますが、こちらはカラフル、警戒色です。
胸部3節背面には黄白色の大きな斑紋があります。ハート形にも見える斑紋が入っています。
生態
産卵は1回のみ、縦3~5cm、横2cmほどの楕円形の卵塊状態で、卵の数は100~1000個、表面は雌の腹の鱗毛でフェルト状に覆われています。最初は黄色、やがて灰色に変化します。
4月頃、孵化した幼虫は5mmほどで黒色、毒針を持ちます。幼虫の活動や夜間、糸を吐いてぶら下がり、風に乗って移動し、主として広葉樹を食害します。2か月ほどで5回脱皮、十分に葉を食べて成長すると、樹幹や物陰などで蛹になります。蛹期間は10数日ほど。
7~8月に羽化した成虫は10日ほどの命です。雌はフェロモンを出して雄を誘引します。何も食べずに交尾し、交尾した雌は、日没後1時間ほど産卵に適した場所を求めて飛翔します。夜間に数日間かけて産卵し、完成すると命を終えます。成虫は白い光や白い壁を好みます。紫外線を感知しているのでLEDには集まりません。 成虫の鱗毛や幼虫の毛で接触皮膚炎を起こすことがあります。10年に1度位大発生するそうです。