フクラスズメ
- チョウ目ヤガ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄
- 開帳 85mm
- 終齢幼虫 70~80mm
- 成虫の出現期 3~11月 年2~3化
- 夜行性(成虫)
- 幼虫の食草 コアカソ、カラムシ、ヤブマオなど(イラクサ科)、カナムグラの葉
- 成虫の食物 樹液
- 完全変態
- 越冬 成虫
幼虫
腹部背は白、黒の縞模様。頭部は光沢のある黒色、胸部には3対の胸脚、腹部には4対の腹脚と、尾脚があります。
ド派手に変身。黄色地に、気門上に黒い条が入り、気門の部分に赤い眼状紋が8個、頭部も脚も赤橙色です。長い白い毛がありますが刺すようなことはありません。
頭部も脚も黒色で、全体が淡黄色、赤い8個の紋の色も薄く小さい個体。
頭部も脚も黒色、黒っぽい個体。
腹脚の先端には鉤爪が並んでいます。茎だけになるまで食べ尽くし、道を移動していきます。
写真を撮っていたら突然、腹脚で茎をしっかり掴んで大きく反り返って左右に、また円を描くようにブンブン頭を振り回し始めました。この時緑色の液を吹き出しながら。この振動を感知して近くの幼虫までぶんぶん振り回し始めました。
蛹
老熟すると背中が黄褐色になり、余分な水分や出し地上に降りてきます。地中浅く潜り繭を作り蛹になります。
成虫
コナラに樹液を吸いに来ていました。向かって右側の一部に太陽が当たっていて、色が飛んでいます。新鮮な個体は青紫色を帯びるそうですが、この個体は色が褪せています。体は太く、前翅は暗褐色の地に雲状の黒色班があり、暗褐色の鱗粉に覆われています。前翅中央に不明瞭な腎状紋、その上に黒点があります。胸部背はビロード状の毛で覆われています。下唇髭は前に突き出していません。触角は細く長く、脚は白黒の斑模様。後翅は黒褐色時に灰青色の紋があり、危険が迫ると、開いて驚かすそうです。
お腹がふわふわの白い毛で覆われていて、毛を逆立てたスズメに似ているということでフクラスズメ、ですが、スズメガではありません。