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エゴノキ科~ハクウンボク(白雲木)

滑らかな幹に大きな葉が印象的です。葉陰には白い花が連なり、この様子を雲に見立てて「白雲木」の名がつけられました。

ハクウンボクの特徴

この花が連なった様子を雲に見立てて「白雲木」の名gatukimasita

北海道から九州まで全国の山地に分布するエゴノキ科、エゴノキ属の落葉高木で、黄葉も綺麗です。樹高15m。

冬芽

細かな黄褐色に毛に覆われたハクウンボクの冬芽、葉痕が冬芽を丸く囲って隆起している

隠されていた冬芽が顔を出しました。細かな黄褐色に毛に覆われています。葉痕が冬芽を丸く囲って隆起しています。茎は最初緑色ですが、2年目になると表皮が縦に割れて暗紫褐色に変化します。

冬芽は落葉前には葉柄の基部に包まれて隠されていた

冬芽は上の写真のように落葉前には葉柄の基部に包まれて隠されていました。これはハクウンボクの特徴です。

大きなものは葉身30cm、幅20cmにもなる広倒卵形のハクウンボクの葉

大きなものは葉身30cm、幅20cmの広倒卵形にもなり存在感があります。先は尖り縁の上部には先が尖った細かな鋸歯があり、葉脈が目立ちます。葉裏は星状毛があり白く見えます。

その年に伸びた枝に付く基部は対生に付き先の葉が大きくなるハクウンボクの葉

葉はその年に伸びた枝に付く葉は3または5枚付き、基部は対生に付き先の葉が大きくなっています。別名のオオバチシャは葉の大きなチシャ(エゴノキ)の意味です。また別名オオカメは葉がオオカメノキに似ていることから付けられました。大きな葉はとても存在感があります。

なめらかで暗黒色から次第に縦にひび割れて灰褐色に変化するハクウンボクの樹皮

樹皮は最初はなめらかで暗黒色ですが次第に縦にひび割れて灰褐色に変化します。白い点が見られることもあります。ハクウンボクの材はち密で将棋の駒に使われています。山形県天童市ではハクウンボクのことをハビロと呼んでいるそうです。

下向きに20個ほどの白色の花を付けるハクウンボク

花期5~6月。枝先に8~18cmの総状花序をだし、下向きに20個ほどの白色の花を付けます。萼は杯状、5裂し星状毛があります。花柄は7~10mm、花冠の長さは20mm、白色の花弁は深く5裂しています。雄しべは10本、雌しべは1本。花糸は白色、葯は黄色、花には甘い香りがあります。

果実

まだ若いハクウンボクの果実

実が付きました。

ハクウンボクの先がやや尖った球形の蒴果

蒴果で長さ15mmの先がやや尖った球形。

熟して果皮が縦に裂けて褐色の種子が1個入ったハクウンボクの果実

9月、果実が熟してきました。果皮が縦に裂けて褐色の種子が1個入っています。種子はヤマガラの好物であちこちに貯食します。種子には油脂分が多く含まれています。和ローソクの木蝋の原料の代表的なものはハゼノキの種子ですが、ハクウンボクやシロダモ、タブノキなども使われていたそうです。

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