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マメ科~クララとオオルリシジミ

くらら?洋風な名前と思いきや予想外の名前の由来でした。

クララの特徴

クララの花

マメ科クララ属の多年草です。本州から九州まで自生する在来種ですが、自生地が減少しているそうです。根を噛むとくらくらするほど苦いことが名の由来だとか。街路樹などに使われるエンジュに葉が似ることから別名クサエンジュ。くらくらするだけあって全草が有毒です。それも根の部分が特に強い毒性があるそうです。根の部分は苦参(くじん)という生薬として漢方で使われています。

クララの葉

4月のまだふわふわした葉に雨後の水玉が並んでいます。

クララの葉

草丈50~150cm。根茎は直根、茎には伏毛があり断面は円形、下部は木質化します。葉は互生、15~25cmの奇数羽状複葉、小葉は幅5~15mm、長さ2~4cmの狭楕円形または披針形、表面は疎らな毛が葉裏は短い伏毛があります。

クララ

花期は6~7月、茎頂に20~25cmの総状花序を付け、長さ15mmの薄黄色、時に紫色を帯びた蝶型の花を沢山つけます。

クララの花

萼は8mmの筒状で浅く5裂します。上部が反り返った大きい旗弁が1枚、合わさった竜骨弁が2枚とその外側のやや小さい翼弁が2枚の蝶型花です。雌しべは1本、雄しべは10本、マメ科は多くが花糸が合着しますが、クララは離生しています。竜骨弁の間から黄色い葯がのぞいています。

果実

長さ7~8cmの細長い豆果です。種子は褐色の楕円形で4~5個が一列に並び、熟すと括れて数珠状になります。

オオルリシジミ

今一番絶滅が危惧されている蝶がオオルリシジミだそうです。

3cm程のやや大型のシジミチョウで、名のごとく瑠璃色の翅をもつ美しい蝶です。翅裏は白色地に黒色の斑点が並び、後翅にオレンジ色の斑点が帯になるのが特徴です。翅表は瑠璃色で縁は黒色の帯、その外側には白色の帯があり雌は翅の中央に数個の黒点があります。
成虫の出現は年に一回、5~6月です。成虫はクララ、シロツメクサ、ヒメジョオンなどの白い花を吸蜜します。成虫の命は2週間。産卵はクララの果穂、その幼虫の食卓はクララの蕾や花のみです。アリとの共生関係があり、おしりにある蜜腺からのご褒美で蜘蛛などから守ってもらい1ヶ月かけて成長します。終齢幼虫は地中のアリの巣の中で蛹になりその状態で越冬します。

クララなしでは生きられないオオルリシジミはクララのある草原の減少で、今や長野県の3か所と阿蘇地方のみになってしまったそうです。

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