丸くて小さなカメムシですが、臭いと有名です。
マルカメムシ
- カメムシ目マルカメムシ科
- 分布 本州、四国、九州
- 出現 4~11月
- 大きさ 5~5.5mm
- 食草 クズ、フジ、ヌスビトハギ、ノイバラ、アケビ、ウツギ、マメ科の植物
- 不完全変態
- 越冬 成虫
光沢がある暗黄褐色の地に黒い点が密にあります。頭部が小さく中央に溝があり黒い2本の筋があります。触角は5節。
小楯板が拡大して背面が覆われていて、翅はその下に隠れています。小楯板の基部中央部には横溝で区切られた部分があります。
オスの腹端は凹んでいます。
メスの腹端。
口吻が折れ曲がっています。胸部腹面は黒く、腹部各節の前縁が黒くなっています。気門は黒い。
浅い地中で集団で成虫で越冬します。越冬後に交尾し食草で産卵します。この時腸内細菌の黒いカプセルをくっ付けます。孵化した幼虫はこのカプセルに口吻を刺して親からの腸内細菌を受け継ぎます。これを受け取ることができないと、成長異常が起き死亡率が高く、育っても白い体色のや柔らかい個体になるそうです。幼虫の期間は約2か月、7月に新成虫が出現します。
よく似たタイワンマルカメムシ
- 分布 沖縄、南西諸島
- 大きさ 5mm
- 地色は黄緑色、マルカメムシより小さい褐色の点刻が散らばる