毒のある植物 植物の構造 育て方

キク科~マトリカリア(フィーバーヒュー)

花芯が盛り上がった黄色と白色をの小さな花を株を覆うように沢山咲かせます。和洋どちらにも合う自己主張が強くない可愛い花たちです。

マトリカリアの特徴

ユーラシア大陸の温帯から寒帯が原産のキク科タナセツム属(ヨモギギク属)の耐寒性の多年草です。日本には明治時代に渡来しました。和名ナツシロギク、英名はフィーバーフュー(熱を冷ますの意)、マトリカリアは旧属名が流通名になったものです。

マトリカリア

草丈は矮性種から高性種、15~100cm。葉は羽状に深裂し裂片は浅く裂ける羽状複葉です。葉の縁にクリーム色の斑入りのものやゴールデンフィーバーフュー(金葉菊)と呼ばれる黄緑葉のものがあります。キク独特のつんとした苦味のある香りがします。蚊取り線香の原料として使われていた除虫菊は仲間です。

マトリカリア

花期5~7月。よく分岐した枝先に舌状花と筒状花からなる花径1~2cmの頭花を沢山付けます。一重咲き、八重咲、ポンポン裂きなどの品種があります。

ハーブ

一重咲きの舌状花が白色、筒状花が黄色のカモミールに似た品種が主にフィーバーフューと呼ばれハーブとして扱われています。ワイルドカモミールとも呼ばれます。かつて頭痛薬、鎮痛剤、婦人病などの治療薬として使われてきた歴史があります。現在では偏頭痛に効くハーブとして扱われているようです。葉を生で食べると口腔内に潰瘍ができたり、触れて接触皮膚炎を起こすこともあるようで注意が必要です。

育て方

日当たりがよく水はけのよいところを好みます。耐寒性はあり暖地では戸外で冬越しが可能です。高温多湿が苦手で夏には枯れてしまうことが多いので越年草の扱いです。蒸れに弱いので花がらは摘み取り、込み合ったところは茎を整理します。高性種は摘心を支柱を立てます。花が終わると根元まで切り戻します。

植え付け・植え替え
3~4月、10~11月。酸性土壌を嫌います。植え替えの時に根を1/3ほどに切り詰めます。

増やし方
差し芽は6~7月、9~11月株元から伸びてきた充実した芽を差します。種は非常に小さいので花茎ごと刈り取って採取します。種蒔きは9月下旬~10月、発芽温度は15~20℃。向光性種子なので覆土はしません。発芽に時間がかかり発育もゆっくりなので春蒔きでは花が咲く前に枯れてしまいます。

病害虫
病気は特にありません。ハダニやアブラムシが付きます。

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