植物の構造 育て方

ユリ科~ムスカリ(グレープヒヤシンス)

3月、ムスカリの代表的な品種、ムスカリ・アルメリアクムの花が咲きました。青紫の色は鮮やかで白い縁取りがまた青を引き立ています。パフスリープのような形も可愛いですね。

ムスカリの特徴

ムスカリ・アルメリアクム、白い縁取りがまた青を引き立ています。

ムスカリ・アルメリアクム

ユリ科(キジカクシ科)ムスカリ属で地中海から南西アジアまで40種以上があります。日本には1980年代に市場に出回り、育てやすいこともあり今では人気者です。コーカサス、トルコなどの高地に自生する「アルメリアの」という意味の種です。ブドウの房の様に見えることから別名「ブドウヒヤシンス」「グレープヒヤシンス」

先端が尖り両端が内側に巻き込んでいまる ムスカリ・アルメリアクムの葉

草丈は10~20cm程、20cmほどの葉は先が尖り両端が内側に巻き込んでいます。

茎も青く染まってブドウの房のようなムスカリ・アルメリアクムの花序

花期は3~4月。直径2~3cm程の壺状の花が15~20個、穂状に下向きに付きます。茎も青く染まっています。白い縁取りがある6枚の花びらがが筒状に合わさって余り開きません。

6本の雄しべが青白く光っている幻想的なムスカリ・アルメリアクム

ちょっと下から覗いてみると、6本の雄しべが青白く光っているようで綺麗です。白い花粉が見えます。柱頭は3裂、子房は3室。

2~3cm程の壺状の花が15~20個、穂状に下向きに付くムスカリ

花色は青やピンク、白色、部分的に黄色、形はブドウのようなもの、筒状や、羽毛状の花を咲かせるものなどあります。

果実

ムスカリ・アルメリアクムの果実

果実は蒴果、5月、今年は花後に花茎を抜かずに種を作ってみました。

ムスカリ・アルメリアクムの3室に分かれた果実の中の黒い種

6月、3室に分かれた中には真っ黒な種が見え一部はもうこぼれています。

育て方

日光が好きで耐寒性もある秋植えの球根植物です。

植え時
10月、11月。早く植えると茎が長く伸びて乱れてしまいます。球根は乾燥に強く過湿が苦手です。水は乾いてから。

手入れ
花期は3~5月。球根を育てる為には花が少し残っているぐらいで花茎を抜いてしまいます。
6月には地上部分は枯れてしまいます。もう水は不要です。地植えの場合は植えっ放しで大丈夫です。球根が込み合ってくるので数年に一回は掘り上げましょう。

増やし方
6月、親球根の周りに付いた子球根は植えつけるときに剥がして分球します。種蒔きもこのころですが、種から育てると花が咲くようになるまでには3年ほどかかります。

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