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キク科~フキ(蕗)

春の訪れを感じる蕗の薹のほろ苦い味と香りがいいですね。

フキの特徴

キク科フキ属の日本原産の多年草で北海道から沖縄までの原野や山野のやや湿った場所に自生しています。多くの薬効を持つの生薬としてまた民間療法に古来より重宝される存在です。アルカロイドを含み灰汁抜きが必要ですが、多くの栄養素を含みミネラルや食物繊維も豊富な山菜、野菜です。一般的に栽培されている品種、愛知早生や水フキは灰汁も少なく大型です。東北地方から北に分布しているアキタブキ(秋田蕗)は2mにもなるそうです。

フキ

毛だらけの新葉が出てきました。

フキの葉

地下茎を伸ばして群生します。地下茎は有毒です。葉は花後に出現し根生葉は葉柄は長く15~30cmの円形~腎円形、葉縁には毛があり細かな鋸歯があります。基部は心形、皿状に窪み、水を柄を伝って根元に導くようになっています。中空の葉柄がフキとして食用になる部分です。

フキの幼葉裏

幼葉の葉裏にはくも毛があり後に葉の両面とも無毛になります。

蕗の薹

春の味、蕗の薹が淡緑色の苞に包まれて顔を出しました。花期は3~5月。雌雄異株です。苞が開いて花茎を伸ばして頭花を散房状に付けます。

フキ

花茎には3~8cmの長楕円形、鈍頭の苞が付きます。淡緑色で並行脈が目立ちます。雄株は10~25cm、遅れて出る雌株は45cmほどに背を伸ばします。花茎もあく抜きをして食用になります。

雄花

フキの雄花

先端が尖った披針形の苞葉に包まれて20~30個の小花を付けています。すべて筒状花で不稔の両性花です。

蕾は淡黄色、外側から開いていきます。

フキの雄花

基部には披針形の苞があり、総苞片は線形で2列に付きます。花冠は白~淡黄白色で先端が5裂し平開します。雄しべは5本、淡黄色の葯が合着した葯筒から棍棒状の花柱が長く突き出しています。集粉毛があり柱頭に押し出された白い(黄色)花粉を集めますが、受粉はしません。

雌花

フキの雌花

雌花は白色、雌性の線状の糸状花を密に付けます。白い花柱は細く長く飛び出し先端は2分岐します。中央に蜜を貯めた数個の中性の蜜花があり花粉媒介者の昆虫を呼んでいます。雄花の筒状花に似ていますが葯は退化し褐色で花粉はつけません。

果実

フキの雌花

果実は痩果、茶褐色で無毛、3mmほどの円筒形で白色の冠毛があり、上向きの棘があります。

フキの果実

昆虫

フキの花にオオハナアブ

沢山のオオハナアブが来ていました。

育て方

乾燥に弱いので地植えが適しています。プランターでは十分な水の管理に注意が必要です。夏の暑さには弱く半日陰の方が適しています。冬には地上部は枯れます。

植え付け
3月に長さ20cmの地下茎を株間20~m30cmに植え付け、5~10cm覆土します。乾燥に弱いので植え付けは時間をおかずに行います。4~5年で株分けを行います。

収穫
1年目は株を充実するために収穫は行いません。蕗の薹の収穫は2~3月、苞が開かないうちに天気の良い日に行います。葉柄や葉の収穫は6~10月。

病気
白絹病 高温多湿が原因でなることがあります。株の地際が白い菌糸で覆われます。すぐに抜き取り焼却処分にしその場所の栽培は栽培を避けます。
斑点病 細菌が原因で黄色い斑点ができることがあります。水滴によって広がるので株に水がかからないように注意し葉を切り取り風通しを良くします。

害虫
ヨトウムシ 日中は株の根元に潜む夜行性の蛾の幼虫で土を掘り起こして取り除きます。そのままにしておくと一晩で葉を食べ尽くすほど食欲旺盛です。
フキノメイガ 5月に産卵し茎や葉に潜り込んで食害され枯れてしまうことのあります。茎の食入口を探し見つけて取り除きます。
アブラムシ 取り除きます。

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