ノシメトンボ
- トンボ目トンボ科アカネ属
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ 40~50mm
- 出現期 6~11月 年1化
- 幼虫の食べ物 水生生物
- 成虫の食べ物 小型から中型の昆虫
- 不完全変態
- 越冬 卵
翅先端に暗褐色の班が入る、大型の、余り赤くならない赤とんぼです。翅の基部には僅かに橙色の部分があります。褐色班の大きさには変異があり、特に寒冷地では消失する個体もいます。
胸部の第3本の黒条の内、2本が明確に上部の黒斑に達するのが特徴です。
未熟時はオスメスとも体色は黄褐色。オスは腹部の中間部が細く腹部下部は暗色、メスは腹部側面に黄斑が入ります。
未熟時には羽化域を離れ里山や林に移動し、成熟するまで摂食活動をします。比較的暗い場所が好きで、余り飛び回ったりしません。
成熟すると、オスは全体が濃褐色、腹部背面が暗赤色になります。複眼は上部が赤褐色、下部は黄褐色。メスは色彩的には変化はありませんが、腹部下面は白粉を吹きます。複眼は上部が赤褐色、下部は黄色。
オスはそれ程縄張りに固執しません。水のない場所に連結しながら、または連結を解いて、緩やかに飛びながら卵を振り落とす、連結打空産卵をします。秋に産卵された卵はそのまま越冬、春になって水面が上昇して水没すると孵化します。