細い繊細な葉に紅色の鮮やかな花が印象的なルコウソウ、意外に種をまき散らして旺盛なパワーの持ち主です。縷は細い糸の意味で、別名カボチャアサガオ(南瓜朝顔)ホソバルコウソウ(細羽縷紅草)
ルコウソウの特徴
ヒルガオ科サツマイモ属の非耐寒性のつる性越年草です。寒さに弱く園芸上は一年草扱いです。熱帯アメリカ原産で、江戸時代に渡来しました。
茎 葉
高さ100~300cm。つる性の植物で茎には稜があって捻じれるように左巻きに巻き付いていきます。葉は5~9cm、長楕円形、羽状に深裂していて糸状、互生に付いています。
若い果実です。
花
花期は7~10月、葉腋に1~2個の花を付けます。蕾には5本の薄い筋が入っています。長い花径の先に直径2cm、長さ3~4cmの筒の長い漏斗型、5裂して星形の花の形も愛らしい。花色は深紅色、白色、ピンク色があります。萼は5枚、1本の雌しべと5本の雄しべは花冠から突き出ています。葯は白色、白い花粉が零れています。
閉じかけた花弁の裏側、不思議。
果実
果実は蒴果、長さ8mmの長卵形で上向きに付き、4室に分かれていて長さ5mmの褐色の種子が4個入っています。
似た植物
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)
先が鋭く尖り基部が心形の葉が互生に付き、萼は5裂し、細く尖っています。花はオレンジ色で2~8個の集散花序につき、長い筒部を持つ漏斗型で5角形です。果実は6~8mmで下向きに曲がり3~4mmの種子が4個入っています。
モミジルコウソウ(紅葉縷紅草)
ハゴロモルコウソウとも呼ばれ、ルコウソウとマルバルコウソウの交雑種です。花色は赤色、花は5角形の漏斗型、葉は両者の中間のような紅葉の葉のような形です。
育て方
太陽が大好き、暑さにも強くよく日の当たる場所に植えます。寒さに弱く枯れます。短日植物なので夜光が当たらないようにする必要があります。
種蒔き
5~6月、皮が固いので一晩水に浸けてから種を蒔きます。発芽には20~25℃は必要です。双葉は折り畳まれたように入っていて、開くと葉の先端が大きく凹んでいて4枚に見えます。
手入れ
本葉7枚ほどになったら摘心をして枝数を増やします。つる性で旺盛に伸びますから支柱を立て緑のカーテンに。花がらは種を取らないのであれば摘み取ります。病気の予防にもなります。
病害虫
ハダニ、アブラムシが付くことがあります。取り除きます。