妙に愛嬌のある顔に刺だらけの脚、運動神経の良い蜘蛛で意外に人気者なのです。ササの上でよく見つかるのでササグモの名前が付いたそうです。
ササグモ
- クモ目ササグモ科ササグモ属
- 分布 法華堂、本州、四国、九州、沖縄
- 大きさ ♀8~11mm ♂7~9mm
- 出現期 5~8月
- 卵→幼虫→幼体→成虫
- 越冬 幼体
- 徘徊性のクモ 素早く移動し、ジャンプも得意、素早く小さな昆虫を捕らる
雌
体色は淡黄色、黄緑色から、黄褐色。頭胸部は縦長の楕円形で前に盛り上がり、薄い2本の黒条があります。眼は、4列に8個並びます。腹部は細長い卵形で後方がやや尖ります。赤褐色と暗色、白色の2列の斑紋が入ります。歩脚は黄色から黄緑色、黒い針状の毛が目立ちます。
雄
雄は腹部が細く、頭胸部の方が大きくなります。第一歩脚の前方の触肢が大きく膨らんで発達しています。
生態
触肢の先端はスポイドのような移精器官です。精網を張り、精液を出して触肢で吸い取って貯めます。雌に出会い交接の体勢に入れば、移精器官をメスの生殖孔に差し入れます。
7~8月、雌は葉上に半球形の卵嚢を作り、その上に覆いかぶさるように飲まず食わずで守ります。孵化した幼虫は2齢になると卵嚢から出て集団生活します。3齢になると散らばります。中型のクモは7~8回ほど脱皮します。