自宅前の道路で見つけたセグロアシナガバチ、ずっと下を向いて何をしていたのでしょう。
セグロアシナガバチ
- ハチ目スズメバチ科アシナガバチ亜科アシナガバチ属
- 分布 本州、四国、九州、南西諸島(亜種)
- 大きさ 18~25mm
- 出現期 3~11月
- 幼虫の食べ物 女王バチと働きバチが作った肉団子(チョウやガの幼虫)
- 成虫の食べ物 花の蜜、樹液 幼虫の分泌物
- 完全変態
- 越冬 成虫
アシナガバチの中で国内最大級のスマートなハチ。体色は黒色、黄褐色の斑紋が入ります。胸部背前方の2本の縦条はアシナガバチの中ではキアシナガバチとセグロアシナガバチのみの特徴です。胸部背後方は黒色、キアシナガバチはここに黄色い斑紋が入ります。メスの触角は黄色、キアシナガバチは触角が黒色で、先端の1/3が黄色です。3個の単眼があります。オスは顔が白っぽく、触角が黒ずみ先端が細まります。
女王バチは3~4月に活動開始、こじんまりした巣を作り、働きバチの卵を産みます。孵化した働きバチは育房内で大きくなると、蓋をして蛹になります。その上にも卵が産み付けられ、羽化した小さな幼虫の傍を通って脱出、巣作りと子育てに励みます。秋にはオスが羽化し、繁殖期に入り、新しい女王バチが誕生します。11月には新女王バチ以外は死にます。
巣は木の枝や軒下、室外機など開放的で比較的低い場所、身近な場所に作られます。巣の材料は木の皮と体液、中央がこんもりと盛り上がった形で、色は灰褐色、下向きに付き、巣穴が露出しています。巣は7~9月に最大級になります。セグロアシナガバチの巣は15cm、アシナガバチの中では大型ですが、スズメバチと比べると育房数は1/10と小型です。巣が使われるのは1度だけです。
女王バチの営巣中は攻撃性はありませんが、働きバチが営巣するようになると、刺激すると攻撃されることもあります。