自然教育園 カメムシ目

ハゴロモ科~スケバハゴロモ(透翅羽衣)

水鳥の沼の傍に沢山のスケバハゴロモを見つけました。透明な翅にはっきりとした縁取りが美しい。

スケバハゴロモ

  • カメムシ目ハゴロモ科
  • 分布 本州、四国、九州
  • 出現期 7~9月
  • 体長 6mm、全長10mm
  • 食草 クワ。ウツギ、キイチゴ、ブドウなど
  • 不完全変態
  • 越冬 卵

成虫

スケバハゴロモ

8月14日・自然教育園

 

前翅は透明で黒褐色に幅広く縁取られ、翅脈は暗褐色。前縁に2対の淡褐色の斑紋があり、1対の小さな白紋があります。中央にも暗褐色の帯状の部分があります。後翅も透明で翅縁と翅脈が暗色。

スケバハゴロモ

複眼は暗褐色、脚は淡褐色。

スケバハゴロモ

8月6日・自然教育園

 

スケバハゴロモ

8月7日・自然教育園

 

幼虫

スケバハゴロモの幼虫

7月6日・自然教育園

 

幼虫は緑白色で7,8節に突起があり、蝋物質の白い長い毛束を付けます。

生態

7~8月に羽化した成虫は、2週間ほどで産卵します。細い枯れ枝に傷をつけ、卵を1個づつ10個ほどまとめて産み付けます。産卵は10日ほどにわたって続けられ、30~40個ほど産み付けます。卵で越冬し、5月頃孵化し、枝の上部に移動して集団で吸汁しながら成長します。

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