毒のある植物 植物の構造 育て方

ヒガンバナ科~スノーフレーク(鈴蘭水仙)

清楚で可憐、白い花弁の先端にある緑色の模様がチャームポイントです。

スノーフレークの特長

スノーフレーク

ヒガンバナ科スノーフレーク属の多年草です。ヨーロッパ中南部、地中海沿岸原産で昭和初期に日本に渡来しました。和名はオオマチユキソウ(大待雪草)、スズランスイセン(鈴蘭水仙)。よく似たスノードロップの別名が待雪草でそれより大きいから大待雪草、スイセンのような葉にスズランのような花を付けるのでスズランスイセン。

スノーフレーク

草丈20~50cm。鱗茎は25~40mm、2月、鞘葉に包まれた幅2cm、長さ30~50cmの厚みのある線状の葉を出します。先端は鈍形、葉は青臭い匂いがします。5月には地上部が枯れ休眠します。

スノーフレーク

花期3中旬~4月中旬。30~40cmの花茎を出し花径15mmの釣鐘状の白い花を数個、下向きに付けます。

スノーフレーク

内花被片3枚と外花被片3枚、披針形で先が少し凸り緑色の斑紋があります。

スノーフレーク

花弁が半分取れた花がありました。雄しべ6本。白い花糸の先に筒状の黄色い葯が縦に割れて花粉が出ています。雌しべの先の方にも緑色の帯がありました。

全草にアルカロイドが含まれて、食べると30分以内に吐き気や嘔吐、頭痛を起こします。にらと間違えて食べる事例が起きています。にらより幅が広く匂いが違います。念のため菜園とは離した方がいいですね。

品種

アエスティウム・基本種、花期3~4月、草丈50cm。
グレヴィティー・ジャイアント・「大輪スノーフレーク」の名で流通、花期5月、草丈90cm
オータムナーレ・秋咲きのミニサイズ。花期9~10月、草丈20cm、花茎は茶褐色、花径1cm、緑色の斑点がない

育て方

日向、半日陰で育つ秋植えの球根植物です。耐寒性が強く丈夫で育てやすい植物です。耐寒性は強く、夏は休眠します。花が終わったら種を付けないように切り取ります。植えっぱなしでよく育ちますが4~5年に一度は分球もかねて植え替えします。秋植えは10月、秋咲きは7月、球根の頭が地表近くになるように浅植えします。種子は5~7mm、黒色、種蒔きで育てられますが花が咲くのに4~5年かかります。目立った病害虫はありません。

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