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バラ科~ヤブヘビイチゴ

暑い日の裏通り、水浴びをしたばかりの可愛い花と実を見つけました。

ヤブヘビイチゴの特徴

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東アジア、南アジア原産のバラ科キジムシロ属の多年草です。(以前はヘビイチゴとヤブヘビイチゴはヘビイチゴ属に分類されていました。)日本には中国から渡来しましたが、中国では蛇苺とよぶそうです。学名にはラテン語で「インドの」という意味が入っています。

匍匐茎で地面を這って伸びそこに根を張り増えていきます。葉は濃緑色の3出複葉、小葉は3~4cmの細かい鋸歯のある楕円形です。2~20cmの長い葉柄をもちます。基部に托葉があります。

花は直径2cm、雄しべは20本。萼は萼より副萼片のほうが大きくなっています。果実は光沢のある2~2.5cmのそう果、果床は濃紅色です。

ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違い

ヘビイチゴ ヤブヘビイチゴ
分布 日本全国 本州、四国、九州
繁殖場所 日当たりのよい湿った所 半日蔭
花期 3~5月 4~6月
葉の色 黄緑色、艶がない 濃緑色、艶がある
葉の形 先が丸い 先が尖っている
果実 皺がある 光沢がある。皺がない

ヤブヘビイチゴの方がヘビイチゴより果実も草丈も大きい。ヤブヘビイチゴとヘビイチゴの雑種があって、アイノコヘビイチゴと呼ぶそうです。ヘビイチゴは乾燥させて解熱、神経痛の生薬として利用されています。

美味しい野イチゴは

白い花を付ける野イチゴは「クサイチゴ」、「モミジイチゴ」、「フユイチゴ」。ピンクの花を付ける「ナワシロイチゴ」。ヘビイチゴの名前がついていても白い花の「シロバナヘビイチゴ」、「エゾヘビイチゴ】

これらの美味しい果実は子房が膨らんで果実になりますが、ヘビイチゴは花床が膨らんで果実を付けます。黄色い綺麗な花ですがヘビイチゴは名の通り、毒ではないけど味がなくて美味しくないらしいです。

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