野菜・ハーブ つる植物 植物の構造 育て方

マメ科~シカクマメ(四角豆)

ちょっと変わった野菜をと思い選んだのはシカクマメ。爽やかな淡青色の花も可愛くて、ひらひらした翼をもった実もユニーク、緑のカーテンとしても価値があり、いろいろな料理にも使えます。

シカクマメ

マメ科シカクマメ属のつる性多年草
熱帯アジア原産
品種改良により1990年代に沖縄で栽培が始まる
草丈2~4m
花期、収穫7~10月
別名 うりずん豆 シカクマーミ
英名 ウイングビーン

種子

シカクマメの種子

種は光沢のある褐色、ちょっとひしゃげた球形で胎座から離れ落ちた痕跡が見えます。

シカクマメ

10日ほどで発芽。

シカクマメの葉

葉は3出複葉、小葉は先端が尖った菱状卵形、基部は切形もしくは円形、基部背面には他披針形の托葉があります。

シカクマメの葉

シカクマメの花

花が開く前、旗弁に包まれています。旗弁の裏側は淡黄色。

シカクマメの花

葉腋に5~15cmの花柄を出し2~10個の花を付けます。萼は鐘形、花弁は5枚、上に立っているのが旗弁で淡青色。突き出した淡青色の部分は翼弁、下の内側に丸まった白い花弁が竜骨弁です。

シカクマメの花

旗弁は3.5cmの円形で先端は凹み、基部には耳があります。基部の黄緑色の部分は蜜の在りかを示すネクターガイド。翼弁は3cmの倒卵形。

シカクマメ

柱頭は球形、花柱は白色、内側に曲がり毛があります。

果実

シカクマメの果実

開花から2週間ほどで果実が出来ます。豆果は10~20cm、淡緑色、断面は四角形、稜に沿って1cmほどの翼があります。ウイングビーンはこの形から付いた名前です。種子が並んでいるのが透けて見えています。

育て方

日当たりの良い水はけ、風通しの良い場所で育てます。マメ科の植物は連作を嫌います。耐暑性はありますが水切れには弱く鉢植えで育てるときは注意が必要です。生育も旺盛で比較的病害虫にも強く育てやすい野菜です。

種蒔き 発芽温度25~30℃。熱帯地方の植物なので十分に温度が上がった4月下旬~6月に種を蒔きます。そのまま直播しました。

手入れ 支柱を立て蔓を誘引して、込み合ってきたら蔓を整理して倒れたり風通しが悪くなるのを防ぎます。いつの間にかサクランボの枝に絡みついて高く伸びてしまいました。成長が早い。

開花 2か月ほどで淡青色の蝶形の可愛い花を付けます。シカクマメは短日植物ということですが、夏にも花を付けるよう改良された品種のようで7月には花を付け、8月には花付きが悪くなりましたが10月まで花を楽しめました。

収穫 開花から2週間ほどで収穫できます。15cmほどになったら若いうちに収穫します。収穫が遅くなると硬くなります。種を採るときは枯れるまでおいて、日陰干しをして保存します。

病害虫 アブラムシやヨトウムシ、フキノメイガが付くことがあります。取り除きます。うどん粉病や灰色カビ病にならにように蔓の整理や枯葉などを取り除き風通しを良くします。

食べ方

軽くゆでていろいろな料理に使います。サラダ、天ぷら、和え物、お浸し、スープ、炒め物となんでも合います。アスパラガスのような香り、風味があり、こりっとした歯触りも面白く、ツナや練り胡麻、マヨネーズなどと相性がいいと思います。

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