カワウ
- カツオドリ目ウ科
- 分布 本州以南の内湾、湖、沼、河川
- 東北では夏鳥、九州では冬鳥
- 体長 80~85cm ♂は♀よりやや大きい
- 食べ物 魚
- 鳴き声 繁殖期にグルル、グルル グワッ、グワッ、グワーッ
幼鳥は褐色で、腹部が白く羽毛が尖っています。成鳥は全身光沢を帯びた黒色になり尖っていた羽毛も丸みを帯びてきます。成鳥の背と翼の雨覆羽は褐色を帯びています。目は奇麗な緑青色、目に入る光の量を調整し、水中でも鮮明に見えるそうです。また第3の瞼を持ち、ゴーグルを付けるように水中では瞼を閉じて泳ぐことができます。嘴は魚を逃がさないように鉤型になっています。水中で捕らえた魚を水面まで運んで飲み込みます。潜った後は、杭の上などで羽を広げて乾かします。鳥たちは羽づくろいの時に脂を塗って撥水効果を上げますが、カワウは脂を分泌する羽の根元の背中側にある尾視線が発達していなくて十分に撥水効果が得らず、乾かす必要があるんだそうです。
繁殖期には首や脚の付け根に白い繁殖毛が現れ、目の下が赤くなり、下嘴の付け根の黄色い部分に黒い斑点が混じりオリーブ色に見えます。水辺近くの木の上にコロニーを作り、繁殖も集団で行います。木の細い枝や枯草などで40~60cmの皿状の巣を作ります。産卵期は11月から6月と長く、産卵数は1回に3~4個、抱卵は25~28日、巣立ちまでは30~45日。親鳥は魚を丸呑みして巣に運び、ヒナは親鳥の口の中に頭を突っ込んで、半消化の餌を食べます。
生息数が減少していましたが、現在では生息数が増え、漁業被害が全国に拡大しているそうです。