渋い金属の光沢を纏った奇麗なコガネムシ、大切なお掃除屋さんです。
センチコガネ
- 甲虫目センチコガネ科
- 分布 日本全土、朝鮮半島、中国、樺太
- 大きさ 14~20mm
- 出現期 3~12月
- 食べ物 幼虫ー糞 成虫ー糞、腐肉、腐食物、キノコなど
- 昼行性
- 完全変態
- 越冬 幼虫、成虫
- 名の由来 センチは雪隠が訛ったもので糞虫であることに由来する
やや鈍い金属光沢があり、紫銅、金銅、青藍、緑銅色など、地域により色の変異があります。楕円形で他のコガネムシより胸部が大きく、背面は膨らんでいます。前翅には浅い縦溝があります。脚には棘が多く、掘ったり潜ったりする時に役立ちます。頭循(口の上部にある板)が半円形で前に張り出しています。大顎が発達して前に突き出しています。触角は11節。
スカラベのように糞は転がさず糞の下や近くに穴を掘り、糞などを運び込み食料とします。貯めこみます。雌は糞の中に産卵し、孵化した幼虫は糞を食べて越冬します。春になり蛹化し、成虫になって地上へ出ます。秋に出現した新成虫も落ち葉や朽木などの中で越冬します。
よく似たオオセンチコガネの特徴
光沢が強い、頭循が台形、縦筋が前胸背の中央線が前方まで伸びる