植物の構造 育て方

キツネノマゴ科~ベロペロネ(小海老草) 

不思議な花ですね。ハート形の苞葉が鱗のように重なり湾曲しています。この姿から小海老草の名が付きました。苞は薄緑色から茶褐色に色づいていきます。

ベロペロネの特徴

ベロペロネはハート形の苞葉が鱗のように重なり湾曲し、薄緑色から茶褐色に色づきます。

キツネノマゴ科ジャスティシア属のベロペロネの常緑低木。ギリシャ語のべロス(矢)とペロネ(帯)からなり雄しべの先端に付く葯が帯で繋がれて矢の形になるコツに由来します。別名コエビソウ(小海老草)、英名はシュリンププラント、シュリンプブッシュ。メキシコ原産で日本には昭和初期に渡来しました。

ベロペロネは葉は長さ3~7cmの卵形で先が尖り、対生に付きます

高さ100cm。基部からよく分岐して茂り、葉は長さ3~7cmの卵形で先が尖り、対生に付きます。斑入りの珍しい品種があります。

ベロペロネは5~10cmの穂状花序をだし、付け根から順に咲いていきます

花期5~10月、穂状花序は5~10cmで花は花序の間から顔をのぞかせるように付け根から順に咲いていきます。花冠は3cm、白く細長い筒状で苞葉から長く突き出し下唇には紫色の斑紋があり雄しべが2本。花は短命ですが、苞は長く楽しませてくれます。

ベロペロネの花は白く細長い筒状で下唇には紫色の斑紋があり雄しべが2本付く

育て方

耐暑性があり、熱帯植物ですが比較的耐寒性もあり、15℃以上で花を付けますから、冬を温かいところで育てれば一年中楽しめます。関東以西の暖地では霜よけすれば露地で栽培できます。地上部が枯れても春に芽を出します。日当たりのいい所で育てればコンパクトに育ちますが、日当たりが悪いとツル状に間延びしてしまいます。植え替えは5~6月。

手入れ
春に摘芯をして脇芽を出させます。花後は花がらを取り除き、込み合った枝は適宜切り戻します

増やし方
増やすのは挿し木。春と秋に10cm程の脇芽をさして半日蔭で管理します。

病害虫
ほとんどありませんが、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。

苞が薄黄色のイエロークイーン、葉に白い模様が入ったエンジェルキッスなどがあるそうで、育ててみたいですね。

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