あちこちの葉の上に小さなカマキリの赤ちゃんが。産卵中のオオカマキリに偶然出会った場所です。
オオカマキリ
- カマキリ目カマキリ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、対馬 台湾、中国、東南アジア
- 大きさ 68~95mm 南方ほど大型に
- 出現期 8~10月
- 不完全変態
- 越冬 卵
幼虫
4月頃から、卵鞘から200匹ほどが前幼虫の形で孵化、すぐに脱皮しカマキリの形になります。こんなに生まれても生き残るのは数匹だそうです。
幼虫は数回脱皮し、大きさ応じた昆虫を食べます。
共食いもします。
カマキリらしくなりました。まだ翅はありません。
成虫
何度もチョウなどに逃げられていました。緑型、褐色型、褐色の体色に翅に緑が混じる型があります。雄は雌より小型で、細身、褐色の体色に翅の両端が緑色の個体がほとんどです。
胸部、前脚の付け根に黄色い色が入るのがオオカマキリの特徴です。チョウセンカマキリはこの部分がオレンジ色です。
頭は三角形、複眼の黒い点、偽瞳孔がいつもこちらに向いているように見えますが、瞳孔はなく複眼の一部がそう見えているだけです。夜は複眼が真っ黒になります。鎌の外側の刺は大きく、内側の刺が小さく鋸状になっていて獲物を逃がさない構造になっています。鎌の先端の符節は歩くときには伸ばして、獲物を捕らえる時には邪魔にならないように反対側に畳まれます。
下向きで食べている姿をよく見ます。アゲハ、トンボ、セミ、キリギリスなどの昆虫やアマガエルなどの小型哺乳類、スズメなどの小型の鳥類なども食べます。
青い空が似合います。日当たりの良い場所が好きですね。
威嚇のポーズの後でしょうか。中途半端に翅を広げた状態で杭に。後翅は全体的に黒くなっています。チョウセンカマキリの後翅は透明で後翅前縁に黒い模様が横に広がるだけです。
交尾
産卵
交尾を済ませた雌は、200個ほどの卵を何か所かに分けて産み付けます。卵鞘は泡状の釣鐘型、数時間で黄色く硬くなります。
天敵
天敵はカラスや野鳥、クモなど。スズメバチやムカデなどは捕食、被食の関係です。また卵鞘を食べ荒らすのがカマキリタマゴカツオブシムシ、卵を食べるアシナガアシブトコバチがいます。ハリガネムシに寄生されると、水辺に誘導されてしまいます。