自然教育園 生き物 カマキリ目

カマキリ科~オオカマキリ(大蟷螂)

あちこちの葉の上に小さなカマキリの赤ちゃんが。産卵中のオオカマキリに偶然出会った場所です。

オオカマキリ

  • カマキリ目カマキリ科
  • 分布 北海道、本州、四国、九州、対馬 台湾、中国、東南アジア
  • 大きさ 68~95mm 南方ほど大型に
  • 出現期 8~10月
  • 不完全変態
  • 越冬 卵

幼虫

オオカマキリの幼虫

6月17日・自然教育園

 

4月頃から、卵鞘から200匹ほどが前幼虫の形で孵化、すぐに脱皮しカマキリの形になります。こんなに生まれても生き残るのは数匹だそうです。

カマキリの幼虫

6月21日・自然教育園

 

幼虫は数回脱皮し、大きさ応じた昆虫を食べます。

オオカマキリの幼虫

5月28日・自然教育園

 

共食いもします。

カマキリの幼虫

7月28日・自然教育園

 

カマキリらしくなりました。まだ翅はありません。

成虫

オオカマキリ

9月29日・ミソハギ・自然教育園

 

何度もチョウなどに逃げられていました。緑型、褐色型、褐色の体色に翅に緑が混じる型があります。雄は雌より小型で、細身、褐色の体色に翅の両端が緑色の個体がほとんどです。

オオカマキリ

11月3日・自然教育園

 

胸部、前脚の付け根に黄色い色が入るのがオオカマキリの特徴です。チョウセンカマキリはこの部分がオレンジ色です。

オオカマキリ

お食事中・11月10日・自然教育園

 

頭は三角形、複眼の黒い点、偽瞳孔がいつもこちらに向いているように見えますが、瞳孔はなく複眼の一部がそう見えているだけです。夜は複眼が真っ黒になります。鎌の外側の刺は大きく、内側の刺が小さく鋸状になっていて獲物を逃がさない構造になっています。鎌の先端の符節は歩くときには伸ばして、獲物を捕らえる時には邪魔にならないように反対側に畳まれます。

オオカマキリ

11月5日・自然教育園

 

下向きで食べている姿をよく見ます。アゲハ、トンボ、セミ、キリギリスなどの昆虫やアマガエルなどの小型哺乳類、スズメなどの小型の鳥類なども食べます。

オオカマキリ

10月20日・自然教育園

 

青い空が似合います。日当たりの良い場所が好きですね。

オオカマキリ

10月29日・自然教育園

 

威嚇のポーズの後でしょうか。中途半端に翅を広げた状態で杭に。後翅は全体的に黒くなっています。チョウセンカマキリの後翅は透明で後翅前縁に黒い模様が横に広がるだけです。

交尾

オオカマキリの交尾

交尾・10月20日・自然教育園

 

オオカマキリの交尾

産卵

オオカマキリの産卵

産卵・11月5日・自然教育園

 

交尾を済ませた雌は、200個ほどの卵を何か所かに分けて産み付けます。卵鞘は泡状の釣鐘型、数時間で黄色く硬くなります。

オオカマキリの産卵

天敵

天敵はカラスや野鳥、クモなど。スズメバチやムカデなどは捕食、被食の関係です。また卵鞘を食べ荒らすのがカマキリタマゴカツオブシムシ、卵を食べるアシナガアシブトコバチがいます。ハリガネムシに寄生されると、水辺に誘導されてしまいます。

カマキリタマゴカツオブシムシ

カマキリタマゴカツオブシムシ・8月18日・自宅

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