ワルナスビ
- ナス科ナス属の多年草
- 北アメリカ原産
- 帰化種 明治初期に千葉県の牧場で初めて見つかり、家畜の糞から拡散し全国に広がる
- 草丈50~100cm
- 花期 6月~10月
- 有毒 全草にソラニンを含む
- 英名 ソドムのリンゴ 悪魔のトマト
- 命名 牧野富太郎先生による
茎 葉
茎や葉には星状毛があり茎や葉裏にも鋭い刺があります。葉は互生で幅4~8cm、長さ8~15cmの長楕円形で波状の鋸歯があります。
花
に淡紫色か白色の花を咲かせます。茎の途中から出した太い茎の先に5~10個の花を付けます。花弁に見えるのは5枚の蕚片、黄緑色の短い花糸に大きな黄色い葯が目立ちます。白色の花柱に緑色の柱頭の雌しべが伸びてきます。
果実
まだ青いワルナスビの実です。プチトマトに似た黄色の果実を付けます。実の中には100個近くの種ができます。
繁殖力
種は100年の時を経ても発芽する力があります。茎にも花にも鋭いとげがあり、抜くのも大変、家畜の被害もあります。
それ以上に強靭な地下茎の繁殖力はすざましく、地中深くもぐりこんでどんどん増え、ちょっとした切れ端からでも地中深くからでも根を出し、大変なことになります。大量クローン生産能力を持ち合わせているのです。除草剤も効かず、要注意外来生物です。