メヒシバ(雌日芝)は細くて頼りなげですがなかなかしぶとくて厄介です。ひと夏で庭の日当たりの良いところが占領されてしまいました。
メヒシバの特徴
イネ科のメヒシバ属の一年草です。世界の温帯から熱帯、日本全土の日当たりのよい場所に群生しています。
茎
アスファルトの割れ目から芽を出しています。
茎は丸く細く地面を這い節から根を出し、そこから茎が立ち上がります。四方に茎をのばし広がっていきます。
葉
葉は柔らかく薄い基部が少し膨らんだ長楕円形で幅5~10mm長さ8~20cmほど。まだ若いうちは両面に毛があり、育つにつれ裏面だけになります。基部から中部にかけてしわがあり、葉の基部、葉鞘には白い毛があります。葉鞘は完全に茎を包んでいません。
花
花期は7~11月。花茎の先端に束になって数本の穂が伸び、2~3段に分かれて放射状に広がります。
穂軸は上が平らな三角形で、下に披針型で長さ3mmほどの小穂が並んでいます。第1頴(いちばん外側)は第4頴の基部にあって退化しています(0.5mm)第2頴(花軸側)は1.8mmで上の写真のように1mmほどの毛が生えています。
小穂には花が2つあり、軸側の花だけが種子を付けます。花は約3mm、赤いブラシのようなものが柱頭で葯は茶色です。
果実
果実は乳白色で葯2mm、熟すと基部で落ちます。
関連記事
-
イネ科~オヒシバ(雄日芝)
庭には去年はキク科が、今年はイネ科の雑草たちが元気です。 オヒシバの特徴 オヒシバ(雄日芝)はイネ科オヒシバ属の一年草です。世界の温帯から熱帯地方に、日本では北海道を除く日本全国に分布しています。名前 ...
続きを見る