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キク科~チチコグサモドキ

チチコグサモドキは庭のあちこちに顔を出します。ふわふわした綿毛に包まれています。

チチコグサモドキの特徴

アメリカ原産キク科チチコグサモドキ属の一年草または越年草で大正時代末期に帰化し、戦後全国に広まりました。

綿毛に包まれたチチコグサモドキ

草丈は10~30cm。最初は葉と葉の間隔が狭く頭頂部に固まって花を付け、それからぐんと背を伸ばします。、葉は幅1cm長さ4cmほどのへら型、先に短い突起があります。葉の表裏とも毛が生えて、葉裏は特に白く見えます。

チチコグサモドキ

葉腋に先のすぼまった管状化の黄色を帯びた花を塊に付けます。頭花の基部には総苞があり綿毛に包まれています。

果実

チチコグサモドキの白い冠毛

痩果は淡褐色で1mmにも満たず、約2mmの白い冠毛を付けます。付け根はリング状になっています。

チチコグサモドキのりんぐじょうの花の跡

後はこんな不思議な形になります。先のとがった総苞片、花の跡です。まるで蜘蛛の巣をまとっとったような、なんでこんなに毛だらけなんでしょうか。

似たものに在来種のチチコグサ、同じく同じころに帰化した同じ属のタチチチコグサ、ウラジジロチチコグサ、ウスベニチチコグサなどがあります。

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