ひときわ目を引く鮮やかな黄色の花です。葉の緑色と引き立てあっています。
オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木です。ヒペリカムはユーラシア大陸の温帯から亜熱帯を中心に300種類を数えます。ヒペリカムはオトギリソウ属のラテン名です。
ヒペリカム・ヒドコートの特徴
葉
樹高50~80cm。株立ち性で半円形の樹形になります。葉は幅2cm、長さ5cmの長楕円形で全縁、両面とも無毛です。十字対生または対生に付きます。茎と主脈の付け根は赤みがかっています。秋には紅葉します。暖地では落葉しません。
花
花期6~7月。花径6cmの鮮やかな黄色の花を枝先に2~3個を上向きに付け、5枚の花弁は平開します。花柱が5裂した雌しべ1本、雄しべは60本の塊を5つ付けます。雄しべは花弁の半分の長さです。
萼は5枚。
こんな形の花を見かけました。
果実
1cmの蒴果です。先に花柱が残っています。黒紫色になります。
ヒペリカムの種類
ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅)
樹高50~80cm。花径6cm、枝先に2~3個上向きに咲く。雄しべは60×5、花弁の半分の長さ
ヒペリカム・パツルム(金糸梅)
樹高100~150cm。花径3cm、枝先に3個横向きに咲く。花弁は平開しない。
中国原産
ヒペリカム・キネンシス(未央柳、美容柳)
樹高100cm、花径5cm、枝先に沢山の花を咲かせる。雄しべがカールして花弁より長い。
中国原産
ヒペリカム・カリシナム(西洋金糸梅、姫金糸梅)
樹高20~60cm、グランドカバーに使われる。花が大きくビョウヤナギに似るが長い雄しべがまっすぐ伸びる。黄金葉の葉を楽しむ品種「ゴールデンフォーム」がある。ブルガリアトルコ原産
ヒペリカム・トリカラー
樹高30cm、カリシナムとパツルムの交配種、葉の縁にクリーム色やピンクの班が入る
ヒペリカム・アンドロサエマム(コボウズオトギリ)
樹高100cm。花は小さく茎頂部に赤い実を沢山つける。花より実を楽しむ品種。ピンク色の実を付ける「キャンディーフレアー」やクリーム色の実の「ボサニー」がある。
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