毒のある植物 植物の構造 育て方

オシロイバナ科~オシロイバナ(白粉花)

学校帰りの道端に必ずあってよく遊びました。種を白粉にしたり花を摘んで色水を作ったり。葉の緑も明るく花の色が鮮やかで元気が出ます。

オシロイバナ

オシロイバナの特徴

オシロイバナ

オシロイバナ科オシロイバナ属の多年草です。熱帯アメリカ原産で観賞用として江戸時代初期に渡来しました。オシロイバナの名を付けたのは貝原益軒、英名は開花の時間からフォー・オクロック。スベリヒユ科のハゼランは3時頃の開花であることからサンジソウ(三時草)の別名があります。学名ミラビリス・ヤラパ、意味は不思議な+メキシコの町の名前。根や種子はトリゴネリンを含み有毒です。夕方から咲き香りがすることからユウゲショウ(夕化粧)の別名もありますが、アカバナ科にユウゲショウが存在します。

ユウゲショウ

ユウゲショウ

オシロイバナ

草丈は30(矮性種)~100cm。根は芋状、茎はよく分岐して節は膨れます。

オシロイバナの葉

葉は短い葉柄を持ち互生、葉柄は1~4cm、葉は長さ3~8cmの広卵形、全縁で先端が尖ります。ほとんどが無毛ですが葉縁や萼に微毛があります。

オシロイバナ蕾

蕾です。花期は6~10月と長く楽しめます。葉腋に花序を付けます。

オシロイバナ

開花したばかりのオシロイバナ、雄しべがくるくる巻いていてまだ伸びていません。花は夕方開き朝には萎み始める1日花です。涼しくなると日中も開花します。花柄は1~2mm、花径は3cm、筒部は5cmほど、花弁は退化し花弁のように見える萼が癒合した漏斗型で、5裂します。

オシロイバナ

雄しべ5本.花糸は細く長く、色は花色と同色、葯は球形。基部は萼の内側に接着していています。

オシロイバナの花粉

葯から黄色い花粉が溢れています。オシロイバナの花粉は大きくディンプルがあるきれいな球形で透明感があって美しい。
オシロイバナは両性花です。口吻が長い夜行性のスズメガが花粉の媒介者ですが、他花受粉で出来なかった時には自家受粉に切り替え、伸びていた雄しべはくるくる巻いて柱頭に受粉されます。

オシロイバナ

萼のような部分は総苞、1cmの鐘形、総苞片は卵形で5裂しています。萼の基部の薄緑色の球形の部分の中に子房があり雌しべが繋がっています。受粉後しばらくするとくびれになっている先の萼は雄しべと一緒に落ち、萼の基部は種子を包む黒い固い殻になります。

果実

オシロイバナの果実

若い果実は花托を介して繋がっていますが黒く熟すと離脱してポロリと落下します。直径5~8mm、果皮は畝とひだがあり裂開しません。

オシロイバナの種子

果実を2つに割ったところです。粉状の胚乳があります。これが白粉の正体。

色の不思議

オシロイバナ

オシロイバナの花色の決定はメンデルの法則のような単純なものではないそうです。花色は基本的に赤、黄、白、花色の決定にはベタレイン色素が関係し、色素間の遺伝子上の優劣はなく赤色を合成する遺伝子と色を出す遺伝子が働くかどうかによって決まるそうです。他に紫、ピンク色やオレンジ色、絞り模様もあります。同じ茎に違う色の花も咲きます。斑入りは白地に黄色、黄色地に赤、白地に赤、白黄赤全部があるものなど。どのような斑入りになるのかは動く遺伝子と呼ばれるトランスボゾンが萼片の形成の細胞分裂の時にどう働くかの気まぐれによるものだとか。不思議!

育て方

野生化しているオシロイバナ、日たたりの良い風通しの良い場所であれば痩せた土地でも僅かな隙間でも育ちます。特に肥料の必要もなく地植えでは水やりの必要もなく丈夫です。耐寒性もあります。地上部が枯れても根は生きています。種蒔きは4~5月。零れ種でも増えます。特に病気はありませんが、アブラムシに注意が必要です。

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