キンシバイ
- オトギリソウ科オトギリソウ属の半常緑低木
- 中国原産 江戸時代(1760年)に渡来
- 樹高 1~1.5m
- 花期 5~7月
初夏になると黄色い花をうつむき加減につけます。優しい葉の緑と輝く黄色と華やかな対比ながら、控えめで好きな花です。半日陰でも育ち強い刈込にも強く、姿も乱れにくく、植え込みに重宝されています。茶花としても使われますが、枝を挿しておけば簡単に根が出ます。こんもりと枝を重ねて自然にまとまります。
葉
幹は株立ちし、枝は赤色を帯びて無毛、枝は垂れてその先に花を付けます。葉は対生につき、長さ2~4cmで先が鈍く尖る長楕円形です。葉表は明るい緑色、葉裏は白緑色で無毛、うすく葉柄はありません。
花
花は直径3cm、5枚の花弁はほぼ円形で重なるように先が少し丸まり平開しません。花柱は5本、雄しべは5個の塊に分かれていて約300本もあります。キンシバイの名の由来、金糸のような雄しべです。
果実
褐色に熟してきました。5裂します。秋には紅葉し、寒冷地では冬には落葉します。
ヨーロッパには近縁種の西洋キンシバイという品種があり、魔女除けとして十字架とともに玄関に飾る習慣があるそうです。また枕の下に入れると熟睡できるともいわれているそうです。
ビヨウヤナギ
- オドリコソウ科オドリコソウ属
- 中国原産で江戸時代に日本に帰化
- 樹高 1m
- 花期 6~7月
- 中国名 金糸桃
葉
枝が垂れ下がることから柳の名が付いています。横に広がり優しく華やかな雰囲気になります。葉は淡緑色で葉柄はなく全縁で無毛、幅2cm、長さ8cm。十字対生で対生に付いた次の葉が90度ずれて付き上から見たら十字に見えます。葉裏は粉白色、葉脈が目立ちます。
花
2出集散花序で3~5個の花を付けます。花柄は2~3cm、花径5cm、黄色い5枚の花弁が離れて付き平開します。花柱は雄しべより長く先端が5裂します。多数の雄しべはカールして花冠より大きくはみ出します。果実は9月、7mmの卵形のさく果です。
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