秋に紅葉する美しい葉と白い球形の花が映える楽しみの多い植物です。
アカバセンニチコウの特徴
ヒユ科ツルノゲイトウ属(アルテルナンテラ属)の常緑多年草です。原産はブラジル、学名アルテルナンテラ・デンタータ・ルビギノサ、別名レッドフラッシュ。花は似ていますが、センニチコウはセンニチコウ属で別属です。
葉
草丈30~50cm。対生に披針形の赤、暗紫色の葉を付け、秋になると鮮やかな美しい赤色になります。ピンクの斑入りやダークグリーンのものもあります。茎には毛が密生しています。
花
花期は10~11月、葉腋から左右に1cmの球形の花序を出し、白色の花を密生して付けます。先が尖った花被片が5枚、下の写真では黄色い葯が見えます。中央に緑色の柱頭が、周りに雄しべが5本見えます。
似た植物
日本に帰化して野草化しています。
ツルノゲイトウ
1年草、高さ20~40cm。茎はまばらに分岐して地を這う。葉は披針形で対生、葉腋に左右に球形の花序を出し黄色がかった白色の小花を密生して付ける。花被片は5枚、雄しべ3本。花期、8~10月。
ホソバツルノゲイトウ
1年草。高さ20~50cm、茎はよく分岐して地を這う。葉は無柄の線形で対生、葉腋に無柄の球形の花序を出し、黄色がかった白色の小花を密生して付ける。花被片は5枚、雄しべ3~5本。花期は7~11月。
マルバツルノゲイトウ
多年草。長さ60cm。茎はよく分岐して地を這い赤みを帯びる。葉は倒卵形で、わずかに先が尖る。対生で左右の大きさが違う。球形の花序を出し、先の尖った黄白色の花を付ける。花期7~10月。
育て方
日当たりと水はけのよいところに植えます。摘心をして枝数を増やします。春から夏には生育が旺盛で、姿が乱れるので切り戻しをします。日照時間が短くなると花芽を付けます。夜に光を浴びると花芽が付かないことがあります。また、夏の日差しを浴びないと美しい葉色になりません。植え付けは4~5月、9~10月、耐寒性はなく5℃以下になると枯れます。冬越しは室内で。気になる病害虫はありません。増やすには春~夏に挿し木で。
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