ハハコグサ(母子草)は春の七草、御形(ゴギョウ)のことです。
ハハコグサの特徴
キク科ハハコグサ属の多年草で、朝鮮半島から日本に渡来した史前帰化植物です。古くは草餅の材料に使われたりとても身近な花です。日本全国の道端や畑、どこにでも生えています。
葉
ロゼットで冬を越しいます。葉はへら形で幅1cm、長さ2~6cm、草丈は15~40cm程。葉は緑色で柔らかく厚みがあり白い毛が密集しています。全体的に綿毛でおおわれている感じ。
花
数本の茎が最初は這うように伸び、やがて立ち上がって先端に小さな花をたくさんつけます。花は華やかな黄色です。筒状花だけで舌状花はありません。数個の両性花の周りに雌花を付けます。花柱は花冠より短く総苞は約3mm余り。花が咲くころにはロゼット葉は枯れてしまいます。両性花は花柱が5裂、雌花は3裂しています。
果実
痩果は褐色で0.5mmの長楕円形、冠毛は2mmほどです。
よく似た花にアキノハハコグサがあります。秋に花を付けます。羽の基部が茎を抱き線状です。
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