小さい花ですが白色の花を零れるように付けます。葯の鮮やかな黄色が透き通るような白色に映えます。
バコパ
- オオバコ科(ゴマノハグサ科)ステラ属の多年草
- アフリカ原産
- 草丈 10~20cm
- 花期 3~6月、9~11月
- 流通名 パコパ(旧属名)
葉
茎は柔らかく荒い毛がありよく分岐し地面を這います。葉は暗緑色で対生に密に生え、1~3cmの円形~広楕円形で基部は心形、荒い鋸歯があり細かな毛があります。
バコパ・ライムバリエガータ 美しいライムイエローの斑入り種です。
バコパ・ブリザード 葉も大型
花
葉腋に1~1.5cmの花冠が5裂した漏斗状の花を単生します。花色は白、ピンク、紫色で筒部は黄色から橙色です。
萼は線形に5裂し毛があります。花冠から突き出る2本の長い雄しべと2本の短い雄しべがあり、葯は鮮やかな黄色。
筒部の内側には毛があり黄色い雌しべは筒部の片側に寄って立ち先端は鉤状になっています。果実は蒴果で種子は小さく褐色です。
大輪種のバコパ・ブリザードの花です。
育て方
日向を好みますが、高温多湿が苦手な植物なので西日を避け半日陰に避難できるように、また地を這って広がるので、背の高い植木鉢やハンギングに向いた植物です。耐寒性はあり強い霜に当たらなければ冬越しは可能です。水やりは地植えでは日照りが続かなければ必要ありません。鉢植えでは乾いたらたっぷりと、蒸れに弱いので伸びた茎を持ち上げて葉や花にかからないように根元にやります。
成長が旺盛な時に摘心をすると、枝数が増えよりボリュームが出て花付きもよくなり、株は自然にまとまります。茂りすぎると中央部が枯れてしまいますので風通しを良くします。夏場は花もお休み、葉を残して半分ほどに切り戻し秋の花を待ちます。
植え替えや株分けは3~5月、大株になると枯れやすくなり、割と短命な植物なので5cmほどのさし穂を作り挿し芽で増やします。
コナジラミが葉裏に付いて吸汁され排泄物ですす病にあることがあります。風通しを良くすることで予防します。