株を覆うように付く星のような花の青の色がとても神秘的です。
ミヤマホタルカズラ
ヨーロッパ南西部原産のムラサキ科ミヤマホタルカズラ属(リソドラ属)に常緑這性低木です。学名、リソドラ・ディッフーサ。
葉
高さは15~25cm。茎はよく分岐して地を這いマット状に広がります。茎には最初剛毛があり、次第に皮がはがれて褐色を帯び、基部は木質化します。
葉は濃緑色、堅く無柄で互生に密に付きます。長さ3~4cmの長楕円形または線形で中央が凹み縁が葉裏側に巻き込みます。葉表、葉縁に長毛が生え、裏面にも細毛があります。
花
花期4~5月。分岐した茎頂に1~2cmの5裂した漏斗状の花を付けます。蕾は紅色、花色は青、白、紫、複色。
筒部は細く花冠裏は毛で覆われています。
喉部は毛でおおわれ白い柱頭が長く伸び、淡褐色の葯が見えます。雄しべは5本、柱頭は2裂し球形。
青色の「ヘブンリーブルー」白色に青色の筋が入る「スター」白花の「アルバ」などがあります。
育て方
ミヤマホタルカズラは高温多湿に弱く夏越しが難しいので園芸上では一年草の扱いです。ホタルカズラの名で流通されることもありますが、ホタルカズラは日本の自生種でムラサキ科ムラサキ属の多年草です。
ロックガーデン、または鉢植えに適します。乾燥気味に育て、花後には半分ほどに切り戻し、梅雨時には雨の当たらない半日陰に移動します。秋には日向に移し水やりは乾いたらたっぷりと。
増やし方は挿し木で、7~9月に5~10cmの挿し穂を作り下葉を落とし、水揚げをして明るい日陰で管理します。
病害虫は殆どありません。