足元の草むらを、光沢のある黒色に鮮やかな橙黄色の斑紋のあるアカスジツチバチが移動中、初めての出会いでした。
アカスジツチバチ
- ハチ目ツチバチ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ ♀20~25mm ♂15~20mm
- 出現 6~9月
- 幼虫の食べ物 クワガタ類の幼虫
- 成虫の食べ物 花の蜜
- 完全変態
頭部は黒色、前額に橙黄色の斑紋があります。頭頂部まで拡がったり、離れたり、退化する個体もあります。腎形の複眼の中央に単眼があります。小楯板、後小楯板、前伸腹節には強い点刻があります。腹部は黒色で強い光沢があり、腹部第3背板に1対の橙黄色の斑紋があります。翅は暗褐色で光沢があります。全体に黒色の短毛があります。
雑木林や朽木のある場所で見られ、単独行動します。雌は毒針を持っていますが、ツチバチは比較的大人しい性格で掴んだりしなければ攻撃されることはないそうです。ツチバチはコガネムシの幼虫に寄生しますが、アカスジツチバの寄生主はクワガタ類の幼虫です。雌は地上すれすれを飛び、嗅覚で寄生する幼虫を探します。毒針を挿し、麻痺させて、卵を産み付けます。孵化した幼虫は寄生主の幼虫を食べて成長し、老熟すると繭を作り蛹になります。