赤とんぼ、秋の水辺の草原には欠かせない存在です。
アキアカネ
- トンボ目トンボ科アカネ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州の平地や」産地の水田、池沼、湿地
- 大きさ ♂32~46mm ♀33~45mm
- 出現期 6~12月 年1化
- 不完全変態
- 越冬 卵
雌
胸部側面は淡褐色、中央の黒条の先端が尖っています。よく似たナツアカネは角張っています。頭部側黄斑が2個。腹部の黒斑は長い伸びています。
成熟した雌は、顔面は黄褐色、腹部が淡褐色、背面が淡褐色のものと赤くなるものがいます。
アキアカネの雌の腹部はよく似たアキアカネの腹部よりほっそりとしています。尾端は短い。
腹部背面が赤い個体、胸部側面の黄斑は分離して赤褐色になります。
雄
顔面は橙褐色、黒条があります。ナツアカネは胸部も顔面も真っ赤になりますが、アキアカネは赤くなりません。複眼は接していて、大きく、上下で色が違います。黒い円形に見えるのが偽瞳孔です。
腹部には黒い斑紋が入り、成熟すると腹部が赤くなり尾端も赤くなります。
大移動
5~6月の夜間にした成虫は水場を離れ1~2日間、草の上で体が固まるのを待ち、近隣の樹木のあるに集団で移動、4~5日間、小昆虫などを食べまくりエネルギーを蓄えます。気温20~25度の標高の高い高原や山地に個体、または集団で大移動をします。排熱能力が弱く、30度を超えると生存が難しいそうです。夏の間涼しい場所で内部組織を充実させ、成熟すると秋雨前線の通過する頃集団で山を下り移動します。
雄は縄張りを飛び回って雌を待ちます。出会うと結合しながら飛び回り産卵場所を探します。見つけると交尾して雌は水面を叩きながら数個づつ産卵します。卵の大きさは0.5mmほど、1匹の雌の産卵数は2000個にも。卵の状態で冬を越し、孵化した幼虫は9回ほど脱皮を繰り返し、終齢幼虫は夜イネ科などの植物に上り羽化します。,